【まちづくりコンサルタントの青田直樹さん】商店街活性化コンサルの仕事。雄三通りスマイルプロジェクトのブレーン。


茅ヶ崎に貢献する方を紹介する「Think Chigasaki」。今回は茅ヶ崎市の商店会発展に関わられてきたまちづくりコンサルタントの青田直樹さんにご登場いただきます。コンサルタントとして大型施設の集客シミュレーションや都市計画、商店街活性、交通解析までさまざまな案件に関わってきた青田さんは、茅ヶ崎の活性化にもご尽力いただいています。まちづくりに興味がある方にとってとても勉強になる内容ですので、ぜひお読みください。(全2話)




■茅ヶ崎の商店街活性に関わり続けてきた


――― 本日はよろしくお願いします。


青田 こちらこそ、よろしくお願いします。


――― 今回はこちらから無理を言ってインタビューを受けていただき、誠にありがとうございます。


青田 いえいえ、茅ヶ崎にはたくさんお世話になっていますから、大丈夫ですよ。


――― 茅ヶ崎にはどんな事業で関わられてきたのでしょうか。


青田 いくつかありますが、商店会との関わりということで言えば、アルコナード南本通り商店会、サザン通り商店会、かっぱどっくりグループ高田商店会、他4商店会、そして東海岸商店会について活性化のお手伝いをしてきました。


――― そんなに多かったんですね。


青田 ここまで関わらせていただくことになったきっかけは、「空き店舗活用事業」だったんですね。

これが面白くて、空き店舗といっても流通しているものだけではなく、住宅兼店舗の場合だとそこに人はいるけどお店は閉めちゃっているところがあるじゃないですか。

その空き店舗で活用できるところがないか、商店会長さんと一緒に全部回って行ったんですね。


――― すごい労力がかかる仕事ですね。


青田 そうですね(笑)でもおかげで色んな商店会の会長さんと知り合うことができて、加えて課題も知る事ができました。

思い出深いものとしては、サザン通り商店街の小林会長さんたちとイベントをしたときです。

サザンオールスターズの休止宣言のタイミングでしたのでTV局から取材がきたりして、全国からサザンファンの皆さんが来てくれたんです。


↓桑田さんゆかりのお店を巡るツアーの様子


↓サザンファンカラオケ大会の様子


――― 全国からですか。


青田 ファンとしてなにか行動したいというときに、サザン通り商店街はその受け皿のひとつになれたんだと思います。

会場がないので各商店が協力して巡るツアーにしたり、そこで曲名のシールを配ったり、サザン神社に行ってくじ引きが出来てTシャツが当たるとか、いろんなことをしました(笑)


――― ファンにとって嬉しい企画を立てたんですね。


青田 面白い話があって、当時お店を閉めようと思っていたサザン通りの金物屋さんがその時に「ありがとねストラップ」をつくって結構な数売れたらしいんですね。

それでストラップが切れちゃったという人に送料を負担して全国に送ってあげてたら、御礼にお土産が届いたりして、きっとやりがいを見つけられたんでしょうね。

お店を閉めるどころか外装をやり直すなんてこともありました(笑)


――― 商売が楽しくなっちゃったんですね(笑)


青田 そうですね。茅ヶ崎とはたくさん関わらせていただいたので、そんなエピソードがたくさんあります。


■街のため、暮らしている方々のため


――― 青田さんはこの「エキウミ」の母体である「雄三通りスマイルプロジェクト」にもご参加をいただいています。こちらはどのようなきっかけだったのでしょうか。


青田 茅ヶ崎を活性化するために2つのプロジェクトが進行していたんですね。

一つは「道の駅」、そしてもう一つが「雄三通りの活性化」でした。

それで茅ヶ崎商工会議所の方からどうにかして欲しいということで、相談をいただいたのがきっかけです。


――― 実際にこれまでの動きを見ていて、どう思われますか。


青田 「安全安心」というテーマを決めたことで、シンボル的なRYUくんの絵も生まれましたよね。

それが市民への周知だけでなく、雑誌でも取り上げられるなどちゃんと話題にもなっているから素晴らしいと思います。


スーパーたまや幸町の交通安全アート


青田 やっぱりなんだかんだ、話題性があるとみんな協力してくれるんですよね。

僕としては安全安心を踏まえた上で、賑わいの創出まで行って欲しいと思っています。


――― 雄三通りのポテンシャルは高いですよね。


青田 そう思います。やっぱり一番思うのは、雄三通りには魅力のあるお店や店主がたくさんいるというのがすごいですね。

普通、まちづくりっていう発想でプロジェクトを手伝ってくれる商店会って少ないんですよ。

どうしても、「販促につながらないと意味がない」と言われてしまう。


――― たしかに、雄三通りで集まったときは販促の話よりも安全安心についての話の方が圧倒的に多いです。


青田 それってやっぱりすごいことなんですよ。

魚卓の浅見会長を筆頭に、市民を巻き込んだ形で有志団体として動けている。

東海岸商店会長のプレンティーズ長谷川さんも積極的に推進してくれている。

街のため、暮らしている方々のためを考えられる意識の高さが素晴らしいです。


――― そうですよね。


青田 あとは茅ヶ崎市の産業振興課を窓口としてより具体的な提案をしていくことで、ハード面でもしっかりと対策が打てるような流れをつくっていきたいですよね。

国としても持続可能な交通システムをつくっていこうという動きが活発化しているので、しっかり時流を捉えた提案をしていきたいですね。


――― 国全体の動きも見ながら、よりよいまちづくりをしていくということですね。非常に勉強になります。次回は青田さんのコンサルタントとしてのご経歴や、今後の展望についても伺いたいと思います。


(次回につづく → 次のまちづくりキーワードは「交通」。持続可能なまちづくりを目指す。


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▼インタビュー・編集 小野寺将人(Blog / Facebook / Twitter

2015年に茅ヶ崎市に移住し、2017年に「エキウミ」を立ち上げる。東海岸商店会の公式サイトの運営や、アクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティング、記事の寄稿も行う(SUUMOタウン「まだ茅ヶ崎に行ったことのないあなたへ」)。


▼編集アシスタント 小山勇

千葉県出身。2016年茅ヶ崎市へ移住。2018年からエキつくに参加。湘南周辺で不動産、ハウスメーカーを経て現在は茅ヶ崎から都内へ通勤。趣味はサーフィンとグルメスポット巡り。最近は、カメラを持って散歩とおつまみ作りがマイブーム。

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