【魚卓の浅見卓也さん】遠回りして、やっとわかる


(前回の記事はこちら→お金はなくなっても、人との信頼関係は残されていた


――― トラック事故を起こしたのですか?


浅見 西湘バイパスってあるじゃないですか。134号からぐーっと坂道を登る入口がある所。その坂の上で15mの高さからトラックごと落っこちてしまって。

当時はテレビのニュースにもなりました。奇跡的に助かったんですけど、死んでもおかしくないぐらいの事故でした。


↓浅見さんが乗っていたトラックの写真


――― 魚卓のお金を横領されて、1億円の借金を抱えた同じ年に、まさかの大事故・・・


浅見 それで、命が助かったのは良かったけど、入院したら色々考える時間ができちゃって。

そういう時って余計なこと考えちゃうじゃないですか。で、もうダメだなと。なんか色々諦めかけてて。


――― はい、はい。


浅見 そしたら、また色んな人が助けてくれて。事故がテレビのニュースになったからみんな知っていて、お客さんも沢山来て励ましてくれた。

変な話、僕からしたら自分のことをそこまで気にしてないだろうと思っていたような人までお見舞いに来てくれて、色々考えさせられました。


――― 自分が思っている以上に、みんなが気にかけてくれていたのですね。


浅見 あと、ある飲食店の社長が、事情もよく知ってる人なんだけど、「さっき魚卓に寄ってさ、困ったらなんでも俺に言ってくれってみんなに伝えて来たんだよ」とかアツいこと言ってくれて。


――― それは、泣いちゃいますね。


浅見 はい、ほんとに。それで、その社長と話をしてたら、自分のお店を増やしていきたいみたいな夢を語ってくれて。

それ聞いてたらそういえば自分も昔は全国展開とか考えてたよなーって。



――― ああ、なるほど。だんだんまた夢を見れるようになったんですね。


浅見 そうそうそう。気持ちを取り戻してきて、おふくろからは「せっかく生かされたんだから頑張りなさい」って言われたりして。

嫁も仕事やら子育てやらある中で、毎日毎日欠かさずにバス乗って電車乗って世話しに来てくれて。それも本当にありがたくて。

家族って日々空気のように一緒に暮らしてる感じになるんだけど、なんて言うか・・・


――― 当たり前ではない。


浅見 そう、当たり前じゃないなと。そういうことに気づけた。

そういうのもあって、色々見つめ直せたのは良かったのかなって。もちろん迷惑をかけてしまったし、辛かったけど、その中でも良いことはあった。

家族がいて、ご飯が食べれて、働く場所があって、みんなに給料も渡せて、そういう当たり前だと思ってたことが本当にありがたいと思えるようになりました。


――― 事故を経験することで、人生観が変わるという人の話はたまに聞きます。


浅見 俺なんかほんとバカだから、ほんとは失敗しないでわかりたいんだけど、失敗してようやくわかるから。嫌なんですけど、遠回りしてやっとわかるんですよね。


(次回につづく→歩きながら挨拶や会話がたくさんできる商店街にしたい





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▼インタビュー・編集 小野寺将人(Facebook / Twitter

1986年生まれ。2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。 ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。



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