【マシューの小出俊介さん】死ぬまでに自分の生きている意義を残したい。
(前回の記事はこちら → 人材不足にならない飲食店の秘訣。)
■お弁当事業の真意
――― マシューさんは2018年からお弁当をはじめましたよね。
小出 はい。500円のお弁当で、1個から無料配達するサービスを始めました。
↓お弁当
――― すごい人気みたいですね。
小出 100個単位でご注文をしてくださる方もいて、朝から頑張っています(笑)
――― ちなみにどうしてお弁当だったのでしょうか。
小出 きっかけは市役所の方と話をしているときに軽度の障がい者の雇用の話になったんですね。
働けるのに、働きたくても働けない方がたくさんいるという話を聞いて、それはなんとかしたいと思って。
――― はい。
小出 マシューができるのはやっぱり食の分野なので、その中で考えたときにお弁当のおかずを詰めるような仕事や、簡単な調理であればお任せできるんじゃないかと思って。
まずは一年ぐらいかけてでベースさえ作れたら、働く意欲がある軽度の障がい者の方にお任せしたいと思っています。
――― すばらしいお話ですね。
小出 健常者で働く意欲がなくて辞めちゃう人がいる中で、軽度の障がいがあったとしてもやる気がある方って僕らにとってもすごくありがたいじゃないですか。
――― それにしても「1個から無料配送」とは思い切りましたね。
小出 僕は「馬鹿なんじゃない」って思われるのが好きなんですよ(笑)
しっかり目的があることなので、これはやりきりたいですね。
■夢を語る理由
――― 社会貢献についてもご関心があるのですね。
小出 お弁当の件は茅ヶ崎への恩返しという意味合いも強いですね。
ただ社会貢献という視点でいえば、東南アジアの子どもたちに食を通じてなにか支援ができないかということはずっと考えてきました。
――― 東南アジアですか。
小出 はい。大学生の頃にバックパック旅行でたくさんの方々に良くしていただいて、その頃からずっと考えているんです。
それが飲食店なのか、学校給食なのか、まだぼやっとしているんですけど、10年後にはそういうことができるようになっていたいです。
――― 10年後の夢ですか。
小出 はい。これは本当にエゴなんですけど、僕は死ぬまでに自分の生きている意義を残したいんですね。
そのとき僕には食しかないから、食を通してできる事はしたいなって思います。
――― なるほど。
小出 むかしはこういうことを発信できなくて、「馬鹿だな」とか「偽善ぶってるんじゃねえよ」っていう声を恐れていたんですよ。
でもそれじゃやっぱり協力してくれる人なんて現れない。
――― そうですね。
小出 あるとき思い切って夢について話したんですけど、「応援するよ」って言ってくれる人がいてすごく嬉しくて。
それからいろんな人にも言うようになったら恐れていた批判なんてほとんどなくて、いや僕の耳に届いてないだけかも知れないけど、でも協力してくれる人が圧倒的に多くて。
――― はい。
小出 だからこの歳になっても10年後の夢について話しますし、そこで自分がどう思われたって協力してくれる人とだけ接していればいいやっていう感じで。
ある意味、開き直っちゃってる感じですね(笑)
――― それにしても、10年後に東南アジアに進出となると体力的にもきつそうですね。
小出 いえいえ、そんなことないですよ。僕、体力には自信があるので(笑)
――― さすがです(笑)インタビューは以上です。ありがとうございました。
(おしまい)
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▼インタビュー・編集 小野寺将人(Blog / Facebook / Twitter)
2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。東海岸商店会の公式サイトの運営や、ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。
▼編集アシスタント 小山勇
千葉県出身。2016年茅ヶ崎市へ移住。2018年からエキつくに参加。湘南周辺で不動産、ハウスメーカーを経て現在は茅ヶ崎から都内へ通勤。趣味はサーフィンとグルメスポット巡り。最近は、カメラを持って散歩とおつまみ作りがマイブーム。
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