【魚卓の浅見卓也さん】歩きながら挨拶や会話がたくさんできる商店街にしたい
(前回の記事はこちら→遠回りして、やっとわかる)
――― 今後はどのようなことをしていきたいですか?
浅見 まず魚卓の話で言えば、働いている人たちが魚卓から独立して会社を持てるようにしていきたいです。
商売に絶対はないけど、いつか独立しても何とかやっていける力はつけてあげたいし、自分がその道を作らなきゃいけないと思っています。
やっぱり自分で経営しないと気づけないことがたくさんあるから、小さくても良いからそういう経験をして欲しいですね。
――― 人材輩出企業を目指しているのですね。それは従業員の方々にもお伝えしているのですか?
浅見 はい、話しています。やっぱり魚をさばく技術が飛びぬけているだけじゃ難しくて、お客さんは勿論のこと、市場との関係性も含め、売り手も買い手もお互いのことを考えないといけない。
商売を自分でやると、本当にたくさんのことが学べるし、一皮むけることができると思います。だから、いつか魚卓のスタイルを覚えてから会社を興した人たちが、「魚卓で働いたことのある人はやっぱりすごいですね」と言われるような会社にしていきたいです。
――― 魚卓の店舗がある茅ヶ崎や、雄三通りについて何かやっていきたいことはありますか?
浅見 昔から、元気な商店街を作って行きたいというのはあります。
僕の中で理想とする商店街っていうのがあって、歩きながらこっちの店で挨拶して、あっちの店で世間話して、みたいなことができるのって良いなあって。
そういう挨拶やちょっとした会話がたくさんできる商店街にしたいです。
――― 昔ながらの、活気がある商店街ですね。
浅見 そうですね。雄三通りは駅前で車も結構通るし、そう簡単には行かないと思うんだけど、その中でも何かできることないのかなっていうのは思いますね。
イベントをやったりすればその時に集まったりはするんでしょうけどね。
――― 雄三通りでゼロからイベントを作るとなると、結構な体力を使いますね。
浅見 まあでもラチエン祭とか、湘南祭とか、人が集まるのはやっぱり良いことだから、何か考えて行きたいんです。
魚卓は他の地区のお祭りからお声がけいただいて出店させてもらったりしますけど、たった一人でも僕は声出して賑やかしをしますから。やっぱりそういうの好きなんですよ。
――― 浅見さんが一人でも声出して盛り上げている姿は想像できます。では雄三通りでも何かイベントをやりますか?
浅見 やりたいですね。それに、もし雄三通りでやるのがダメだとしても、場所を変えれば良いと思います。
雄三通りの他のお店のお客さんも合同で集めてもらって、みんなで海行って地引き網やるとか、バス借りてたくさんのお客さんを連れてどこか行くとかでもアリじゃないですか。
――― 確かに、場所を雄三通りに限定しない方法もありますね。それに、魚卓はファンが多いお店なので実現するイメージが沸きます。
浅見 本当は雄三通りの中でも何かやりたいけど、そこにこだわらずに、場所は柔軟に考えても良いですよね。
他のお店と合同でやれば、お客さん同士も知り合いの幅が広がるし、お店側としても幅が広がってありがたいでしょうし。
――― 代表を勤められている「雄三通りスマイルプロジェクト」でもそのような活動をされる予定ですか?
浅見 そうですね。まずはみんなに「雄三通りは安心安全な通り」という認識になって欲しいという想いがあります。
道路に関わるようなことは行政に提言したり、そうじゃない小さなことは雄三通りのお店と協力して少しずつでも実現させて行きたいです。
――― 魚卓は雄三通り以外にも店舗がありますし、その中でやっていくのは浅見さん自身、大変じゃないですか?
浅見 大変といえば大変なんですけど、やっぱりここで商売させてもらっているわけだし、何より自分が楽しみたいからやっています。お客さんと話すのはやっぱり好きなので。
――― インタビューは以上です。ありがとうございました。これまで浅見さんのことを知っていた方も、知らなかった方も、お店にいる浅見さんと話をしたいと思ってくださる内容になったと思います。
(おしまい)
▼インタビュー・編集 小野寺将人(Facebook / Twitter)
1986年生まれ。2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。
ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。
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