【日本ママ起業家大学の近藤洋子さん】「幸せ」をゴールにした起業をサポートするスクール。
茅ヶ崎に住んでいるユニークな方を紹介する「湘南・茅ヶ崎で暮らす人」。今回は主に女性の起業・経営をサポートする「日本ママ起業家大学(以下、ママ大)」の代表、近藤洋子さんにご登場いただきます。一人ひとりの「幸せ」を軸にした起業について興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。(全2話)
■幸せをゴールにした起業
――― 近藤さんの起業スクール「ママ大」には、どのような特徴がありますか。
近藤 ママ大には「稼げなくては起業家とはいえない。稼ぐだけではママ起業家ではない。」というコンセプトがあるのですが、いわば「幸せ」をゴールにした起業をサポートしています。
――― 具体的にはどのようなサポートをされていますか。
近藤 特徴的なアプローチを一つ紹介すると、最初に「自分が得たい収入」を決めるんですね。
この案配は人によってさまざまで、パートの代わりに月10万で良い人もいれば、月100万以上を目指す人もいます。
↓ママ大の授業風景
――― 事業のサイズ感を最初に決めるのですね。
近藤 よく起業をするときって「右肩上がりの売上を目指すべき」と言われるんですけど、でもその事業ために家族や好きなことを犠牲にするのは違うと思うんです。
24時間という限られた時間を、どこにどう振り分けることが自分にとって幸せなのか。
そういったことをしっかり考えながら事業計画を立てます。
――― なるほど。人生設計や生活スタイルに合わせた事業にすると。
近藤 そうなんです。たとえば子どもが小さくて、どうしても子どもにかける時間を確保したいならそれは犠牲にしたくないですよね。
その後、子どもの成長とともにビジネスを成長させても良いわけです。
そういうしなやかで柔軟なやり方が、「幸せ」をゴールにした起業だと考えています。
■仕事からなにを得たいのか
――― ママ大には、既に起業アイディアをお持ちの方が来られるのでしょうか。
近藤 実は全然そうではなく、「やりたいことは分からないけれど、なにかやりたい!」という人も多いんですよ。
そういう状態から始まって、いまでは東洋経済の「女性起業家 注目の一人」に選ばれるまで突き進んだ人もいます。
――― なんだかパワフルな方が多そうですね。
近藤 それはそうかも知れません(笑)いまでは卒業生も140名を超えているので、その連携はすごいですよ。
ただタイプは様々で、なかには苦手な人づき合いを極力せず、大好きなものづくりに集中して事業を成立させている人もいて。
そうやって、それぞれが自分の幸せを見つめながら事業をしているんです。
↓ママ大が開催している「ママ起業家プレゼンmirai」の様子
――― 少しずつ「幸せをゴールにした起業」の意味がわかってきました。
近藤 仕事から得たいものを考えるときは、「報酬の三分説」が参考になります。
報酬の一つ目は生きていく上で大事な「お金」、そして二つ目がお客様や世間からの「評価」。
最後の三つ目が見逃しがちですが、その仕事自体に「喜び」を感じられること、それ自体が報酬だと認識することが大事なんです。
――― お金や評価と同じぐらい「喜び」を重要視するのですね。
近藤 仕事を持続的に成功させるには、そういう「人として普遍的に大事なこと」を無視できないと思うんです。
一方で、時代や自分の状況に応じて変わらないといけない部分もあって。
幸せをゴールにした起業のために、「変わらないために変わり続けていく」ことも伝えるようにしています。
(次回につづく)
▼インタビュー・編集 小野寺将人(Blog / Facebook / Twitter)
2015年に茅ヶ崎市に移住し、2017年に「エキウミ」を立ち上げる。東海岸商店会の公式サイトの運営や、m'no【エムノ】のWEBマーケ、記事の寄稿も行う(SUUMOタウン、Gyoppy!、ARUHIマガジン、SPOTほか)。
▼編集 瀬野尾友美
東京出身。これまで他拠点でウェディングプランナー、ホテルでのコンサルタントを経験。仕事だけの人生ではなく、より豊かな暮らしに興味を持つ。昨年末に退職後、縁もゆかりもなかった茅ヶ崎に移住。住んで1週間で茅ヶ崎の虜に。茅ヶ崎のマチ、ヒトの魅力を発進したいと思い立ち「エキウミ」に参加。
▼編集アシスタント 権藤勇太
エキウミインタビュー担当。平日は都内で法人向けの業務改善提案を行う営業マン。休日は緑に囲まれた茅ヶ崎で畑をいじったり、キャンプしたりフットサルをしたりのんびり生活をしている。消防団に入ったことをきっかけに、自分が使うお金がどこに流れて回っていくのか興味をもち商店街の活性化に2018年参加。
▼編集アシスタント 山崎久美子
岩手県出身。「一生に一度は海の近くに住みたい!」という野望を叶えるため、海なし埼玉県から2020年3月に茅ヶ崎に移住。夫婦ともに看護師であり、3人の子どもたちに日々育てられています。今度住む場所では積極的に地域に関わりたいと思い、エキウミに参加。
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