【キャスタービズデザインの成田真浩さん】企業に勤めながら起業するという道もある
(前回の記事はこちら → 700人以上がフルリモートで働く会社で、企業とクリエイターをつなげる)
■元リクルートの制作部隊
――― 現在は茅ヶ崎で出社義務のないリモートワークという働き方をされていますが、キャリアのスタートはなんだったのでしょうか。
成田 最初はリクルートの制作部隊でデザイナー兼ライターをしていました。
――― ちなみにどんなサービスをご担当されていましたか?
成田 人材系の広告サービスですね。
その後、別の会社でディレクターとしてデザインを外注することもあったんですけど、やっぱり発注側って利益を優先しちゃうじゃないですか。
責任者として、原価を下げることを考える必要があります。
――― それこそ成田さんもデザイナーを苦しめていたかも知れないのですね。
成田 そうですね、修正が多すぎるときに修正費用は払えないことがあったりとか。
でも僕はデザイナーの気持ちもわかる部分があるから、ずっとジレンマはありました。
だからいまキャスターという会社でその構造を変える仕事ができていることは嬉しく思います。
↓昔の成田さん
■企業に勤めながら起業するという道
――― リクルートで制作をご経験されたあとはなにをしてきましたか。
成田 いろいろしました。デザイナーとしてのキャリアもありますし、好奇心からアパレルで働いてみたりとか(笑)
だんだん起業をしたいと思うようになった頃、茅ヶ崎のスタートアップ「シェアエックス」の中川さんに相談する機会があって。
――― はい。
成田 「起業したいと思ってます。」って話をしたら、「起業するのはいいと思うけど、企業に勤めながら起業するっていう方法もあるよ」という選択肢をいただいて。
その企業というのがキャスターだったんです。
――― なぜ中川さんはそういう別の選択肢の話をされたのでしょうか。
成田 やはり僕には家族がいたということが大きいと思います。
これまでの起業像って、ひたすら仕事に打ち込んで、それ以外を犠牲にするような価値観だったと思うんですけど、そうじゃない選択肢もあるよと。
――― なるほど。
成田 キャスターに所属することで、会社員のメリットを得ながら、複業や起業をするという選択肢も与えてくれる会社は魅力的に感じました。
その中川さんがキャスターのCOOである石倉とつながっていて、面談の機会を設けてくれたんです。
■クリエイターもアーティストも安心して生きられる世の中にしたい
――― ちなみにその起業というのは何をされているのでしょうか。
成田 「Pocket Creative」という屋号で、いまはWEBサイトなどクリエイティブ全般の受託制作をしています。
こちらの今後の展望としては、受託では茅ヶ崎とか地元など近い人のサポートができたらいいなと思っています。大きな会社の案件ではなく。
あとはそれこそキャスタービズデザインじゃないですけど、やっぱりクリエイターやアーティストが生きやすい世の中になることはしたいと思っています。
――― どうしてそう思われるのでしょうか。
成田 僕の親族にはアーティストが多いんです。
僕の兄がピアニストで、妹は舞台女優をやっているんですね。
――― それはすごい個性的な家族ですね!
成田 だからアーティストが安心して自己表現を続けられるための事業は絶対いつかやりたいって思っています。
――― 前回キャスタービズデザインのお話を伺いましたが、通じるところがありますね。
成田 キャスタービズデザインの事業に全力で取り組むことで、クリエイターが安心して働けるようなプラットフォームが構築できるので、そこで得た経験でアーティストを救えるような事業を自分でもできるようになったら理想的ですね。
■リモートワーカーが地域コミュニティの一員になれる場
――― 最後に、この「エキウミ」は茅ヶ崎の雄三通りを拠点としているのですが、街の通りや商店街を盛り上げるアイディアをいただけますか。
成田 今度僕の知り合いのWEB制作会社が雄三通りに移転するんですけど、そこを人が集まれるオフィスにするらしいんですね。
――― コミュニティスペースのようなイメージですね。
成田 やっぱり僕もそうですけど、茅ヶ崎のことが好きで茅ヶ崎にいる人たちが集まれるような場というのは必要とされていると思うんですね。
茅ヶ崎には僕の他にもリモートワーカーは多いと思うので、そういう人たちがふらっと立ち寄れて、地域コミュニティの一員になれるようなところが商店街にあるとすごく良いと思います。
――― とても素敵なご提案だと思います。インタビューは以上です。ありがとうございました。
(おしまい)
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▼インタビュー・編集 小野寺将人(Blog / Facebook / Twitter)
2015年に茅ヶ崎市に移住し、2017年に「エキウミ」を立ち上げる。東海岸商店会の公式サイトの運営や、アクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティング、記事の寄稿も行う(SUUMOタウン「まだ茅ヶ崎に行ったことのないあなたへ」)。
▼編集アシスタント 青木亨太
1987年生まれ。小学生の頃茅ヶ崎に移住し現在まで25年間を茅ヶ崎で過ごす。幼少期の天然パーマが災いし、リーゼントを語源とした「リーゼン」という珍しいニックネームを命名される。30を超えた今も特殊なあだ名で呼ばれるが、平凡かつ普通のサラリーマンとして日々を過ごす。地域メディア運営に興味を持ち2019年より参加。
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