【テクニカルライターの大重美幸さん】ネットワークの時代の変遷を見てきた

(前回の記事はこちら → 街を面白くするコンテンツが、自発的に生まれる仕組み。



■コンピューターが導入され始めた時代


――― 大重さんはテクニカルライターとして、これまでに74冊の著書がありますが、本を書かれる前はなにをされていたのでしょうか。


大重 まず大学を出て最初に入った会社がNBC(現 日立情報システムズ)の開発研究所でした。

そこでは銀行のオンラインシステムのような、ネットワークを使った情報処理システムを導入してもらうビジネスをしていました。


↓NBC時代の大重さん


――― その頃からすでにコンピューターを扱っていたのですね。


大重 当時はまだ個人用のパソコンがない時代でしたから、企業が大型のコンピューターを導入し始める時期だったんですね。

その導入提案をする相手が「コンピューターってなに?」という人たちですから、いかに伝わる提案ができるか、導入後に使いやすい説明書はどういうものか、ということを考えていました。


――― なるほど、その頃からテクニカルライティングをされていたんですね。


■Jazzライブハウス時代


――― NBCでは何年ぐらい勤められたのでしょうか。


大重 NBCは二年も待たずに辞めちゃったんですよね(笑)

そこで働く上司を見たとき、あまりかっこ良くなかったもんで「ここにいてもあれじゃ仕方ないな」と思っちゃって。


――― よくそんなに早く決断ができましたね。


大重 実は一年ぐらい働いたころから、下北沢のJazzライブが聴けるお店で夜働いていたので、会社を辞めてもそこで働けばいいかと思ったんです。

ぼくは大学の時にJazzバンドのドラマーだったので、そこなら働きながらJazzが聴けるから最高だなと。


↓大学Jazzビッグバンドドラマーだった頃の大重さん


――― なるほど(笑)


大重 でもね、しばらくしてそこのオーナーと喧嘩しちゃって辞めることになったんですよ。

その後たまたまNBC時代の同僚が紹介してくれた会社に入れたおかげでなんとかなりましたけど、仕事なくなっちゃったときはどうしようかと思いました(笑)


――― もしもオーナーと喧嘩していなかったら、いまごろテクニカルライターではなかったかも知れませんね。


大重 たしかにそうですね。

その次に入った会社はメーカーを相手に新商品を企画開発するところで、そこでもやはりネットワーク関連の仕事に携わることになりました。


■ネットワークの時代の変遷を見てきた


――― その後、どうしてフリーランスになられたのですか。


大重 きっかけはMacintosh Plusが販売されたことなんですね。

そこからMacLife、MacPower、MacJapanといったMacintoshの情報月刊誌が次々と創刊されたので、ぼくはライターとして各誌の創刊当時から寄稿していたんです。


↓大重さんが連載していた情報誌


――― 時代の最先端ですね。


大重 それからだんだんと雑誌の執筆の代わりに、単行本を出し始めました。


――― そして現在も最新のプログラミング言語の入門書を書かれていると。


大重 そうですね。あとはときどきセミナー講師かな。

だからネットワークについては本当に初期の頃から関わっていて、いまも関わっていることを考えると面白いなと思いますよ。

茅ヶ崎の友人で「よーあん」さんというTwitterで知り合ったドローンパイロットがいるんですけども、最近は彼から「ドローンプログラミングについても本が書けないか」と言われているんです。

そうやってまたぼくは新たな時代の領域に踏み込むのかなと(笑)


↓大重さんの著書


――― ARやドローンなど、どんどん新しいことに挑戦されているのですね。次回は大重さんと茅ヶ崎の関わり方や、今後の展望について伺いたいと思います。


(次回につづく → ぼくが面白く変わるために。茅ヶ崎のツイッター仲間(チガツイ)へのメッセージ


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▼インタビュー・編集 小野寺将人(Blog / Facebook / Twitter

2015年に茅ヶ崎市に移住し、2017年に「エキウミ」を立ち上げる。東海岸商店会の公式サイトの運営や、アクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティング、記事の寄稿も行う(SUUMOタウン「まだ茅ヶ崎に行ったことのないあなたへ」)。

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