【茅ヶ崎市役所 収納課の岸本武也さん】税金の滞納をなくす仕事。子どもの税教育にも取り組む。


私、茅ヶ崎市役所ではたらいています」の第6回目は、財務部収納課の岸本武也さんにご登場いただきます。第1話では茅ヶ崎の税徴収率を高めるための働きについて、第2話では「Jaaたけや」というお笑い芸人としての顔について伺いました。ぜひ最後までお読みください!(全2話)




■税金の滞納をなくす仕事


――― 本日はよろしくお願いします。


岸本 よろしくお願いします。


――― まずは、財務部収納課としてのお仕事内容について伺えますか。


岸本 はい。僕は収納課の納税担当なんですけども、その名の通り税金を納めていただくために働きかける仕事をしています。


――― それは滞納しないように働きかけるということでしょうか。


岸本 そうですね。ちなみに茅ヶ崎の市税は年間360億円ぐらいなんですけれども、どれぐらいが滞納されていると思いますか。


――― 見当もつきませんが、2~3%ぐらいですか。


岸本 正解は、0.8%程です。


――― 360億円の0.8%ということは、3億円近くが回収できていないと。それは他の自治体と比べて高いか低いかでいうと、どちらなんでしょうか。


岸本 比較対象によりますが、たとえば神奈川県の他の自治体と比べたら茅ヶ崎市の平成29年の徴収率は神奈川県内19市のうち6位です。


――― なるほど。


岸本 ちなみにこれは毎年改善されていて、8年連続で過去最高の徴収率を更新しているんです。

これは皆さまのご理解があってこそですので大変ありがたいと思っていますし、より改善に向けて努力してまいります。



■徴収率を上げるために


――― そもそも滞納が起きるというのは、どういう理由が多いのでしょうか。


岸本 いろいろありますが、純粋にウッカリという理由がかなり多いです。


――― そうなんですね。


岸本 たとえば引き落とし登録をしていた銀行口座に入金し忘れていたとか。

あとはこれまで会社員をしていた方が自営業になったときに、自分でやる必要があることに気がつかなかったりして。


――― フリーランスになった人が遅れて来た住民税に苦しむという話は聞いたことがあります。


岸本 まさにそういうことで、所得税と違って市県民税は後からくるので気づかないという人は多いですね。

ちなみに私もお笑い芸人として活動していた時期がありますので、その大変さは身をもって体験しています。


――― なるほど。お笑い芸人時代の話はあとでゆっくり伺わせていただくとして、その、徴収率を上げるため具体的にはどんなことをされているのでしょうか。


岸本 納期限を過ぎて20日以内に「督促状」を発布するという決まりがあるのでそれを行います。

それでも納められなかったらもう一段階上の「催告書」が発布されます。法律では、督促状を発布した日から起算して10日を経過した日までに完納されない場合、差し押さえをしなければならないとされています。


――― 差し押さえというのは、具体的になにが差し押さえられるのでしょうか。


岸本 まず預金が潤沢にある方には、そこからになります。

その他ですと、貯蓄型の生命保険だったり給料の一部だったりですね。


↓滞納処分までの流れ(参照


――― それはお金があるのに払わない人の話だと思いますが、生活困窮者の場合はどうなりますか。


岸本 その場合に適用する法律がありまして、生活が立ち行かなくなる方であれば滞納処分の執行停止処分をすることになります。

それにより3年間納税を待って、その間に回復したら納めていただく形になります。


――― なるほど。


岸本 滞納者に多重債務などの問題がある場合は市民相談課と連携しながら、なにがベストなのかを一緒に考えていきます。


■子どもたちに税金の大切さを伝える


――― 徴収率を上げるためになにか啓蒙活動のようなことはされていますか。


岸本 はい、しています。たとえば小学生を対象にした出前講座ですね。


――― どんな話をされるのでしょうか。


岸本 簡単にいうと、税金の大切さを教える講座です。

「みんな税金払ったことある?」というところからはじめて、だいたい消費税の話になるので、日本は8%だけどスウェーデンという国では25%もあるんですよ、とか。


――― ああ、そこから税金の使われ方の話をされるのですね。


岸本 そうです。スウェーデンは「福祉国家」といって弱い立場の人をたくさん助ける制度があったり、大学まで学費が無料だったりでちゃんと理由があるんですよ、という感じで。


――― たしかに比較があると分かりやすいですね。


岸本 あとは身近な問題として考えてもらうために、小学生にどれだけの税金が使われているのかという話もします。

小学生一人当たり、毎月いくらの税金がかかっているかご存知ですか。


――― いえ、全然わかりません。


岸本 小学校の講座では、3択で応えてもらっているんですよ。

グーは7,000円、チョキは30,000円、パーは70,000円という感じで手をあげてもらって。


――― なるほど…当てずっぽうですが、真ん中の30,000円ですか?


岸本 正解はパーの70,000円です。

机や椅子といった学校の設備だったり、先生のお給料だったり…そこから「小学校の6年間で500万円以上かかっているから、ちゃんと勉強をしようね」という話につなげたりします。


――― つまり、「君たちのまわりにいる大人たちが納めている税金が、君たちにそれだけ注がれているということに感謝しましょう」という主旨ですね。


岸本 はい。この資料の元は国税庁が作っているものなんですが、そうやって税金の使い道まで伝えて、なぜ納める必要があるのかを知ってもらいます。


――― とても意義のあるお仕事だということがわかりました。次回は、岸本さんがお笑い芸人だった時代のお話と、今後の夢について伺います。


(次回に続く → 「Jaaたけや」としても茅ヶ崎を盛り上げたい。湘南茅ヶ崎発のお笑いライブ「茅ケ崎-1グランプリ(チガワン)」


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▼インタビュー・編集 小野寺将人(Blog / Facebook / Twitter

2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。東海岸商店会の公式サイトの運営や、ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。




▼編集アシスタント かんばやし ちえこ(InstagramFacebook

1988年東京都足立区生まれ。2015年に茅ヶ崎のシェアハウスへ移住後、そこで出会った夫と2018年に結婚し、現在は茅ヶ崎の海側でゆったりと二人暮らし。大学卒業後に保育園運営会社で食育や野菜栽培研修の講師などに従事。その後、親子カフェベンチャーやNPOで学童保育運営、民間貸し農園ベンチャーで農園アドバイザーなど、20代は子ども×食農関係の分野で経験を積む。

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