【インテグラルの佐山展生さん】まだ「ホップ・ステップ・ジャンプ」の「ス」の段階。最期は「ああおもろかったな」と言って死にます。
(前回の記事はこちら→人生120年をどう生きるか。)
■まだ「ホップ・ステップ・ジャンプ」の「ス」
――― 人生120年としたとき、佐山さんはあと50年以上ありますね。
佐山 そうです。だからいまは、三段跳びでたとえたら「ホップ・ステップ・ジャンプ」の「ス」ですよ。
――― え、まだ「ス」の段階だったんですか(笑)
佐山 そう。まだ「ス」です。
ステップの「フ」は、インテグラルが断トツになることなんです。
断トツになって、あらゆる企業が経営破綻の危機に瀕した時などに、どこよりも早く、一番に相談がくるようになったときが、ステップの「フ」なんです。
――― それでも「プ」じゃなくで「フ」ですか。
佐山 私がこの会社にいる必要がなくなったとき、丸がついて「プ」になる。
「もう佐山さんいなくても大丈夫ですよ」となったら、私が丸を付けて「プ」を完成させます。
――― とても格好良い話だと思います。ただ、それでもまだ「ジャンプ」が残っていますね。
佐山 ジャンプはね、ビジネスじゃないんですよ。
じゃあなにかと言うと、まだ決まってないんです。
いくつかやりたいことはあったんですけど、世の中がこれだけ変化していると、そのときの状況次第で変わると思っているんです。
――― たしかに、10年後ですらどんな世の中になっているかわかりません。
佐山 ビジネスでもなければ、地域貢献とかそういう偉い話でもない。
そんなレベルの高い話じゃなく、ただただ純粋にビジネス以外で自分がやりたいことになるかなと思っています。
――― それは、ゴルフとかそういうことですか。
佐山 いや、それも違いますね。
そういう余暇にやることではなく、やっぱり真剣勝負の世界が良い。
あ、でもいまからプロゴルファーになれたら、それは「ジャンプ」と言えるかも知れませんけどね(笑)
■90歳の親父の話
佐山 ところで今年ね、私の親父が90歳になったんですよ。
――― それはおめでとうございます。
佐山 それでね、90歳にしてテニスを週4日やっているんですよ。
――― すごい(笑)
佐山 あ、でもちょっと前に電話したときにね、「今度テニススクールの会員をやめる」って言っていて。
「せっかく90まで続けてきたのに辞めんのか?」と言ったら、「もうそこに行くバスがなくなってしもたんや」と。
「じゃあテニス辞めんのか」って聞いたら、「いやまだ3つ入ってんねん」って言うんです。
――― 全然辞めてない(笑)
佐山 そう、全然辞めてないんですよ(笑)
だからね、「せっかくだから試合出たらどうや」って言ったんですよ。
調べてみたら「85歳以上の部」があるらしいということがわかった。
――― 85歳ですか。
佐山 それで申し込んだら、親父以外のエントリーが誰もいなかったんですよ(笑)
「親父、これ相手がいないから日本一やな」って言ってね(笑)
――― (笑)
佐山 あとね、つい最近「免許を取った」って言うんですよ。
なんの免許をとったのって聞いたらね、「介護の免許」だと。
――― え、介護をする側ですか(笑)
佐山 90歳なんだから介護される側と思うでしょ(笑)
どうやらデイケアセンターとかで手伝っているみたいで。
ですからね、そんな親父を見ていると、90歳でもあれだけ元気なんだっていうのを示してもらっているような感じがしてね。
――― 基準が上がりますね。
佐山 だから私が90歳の頃なんて、いまの親父よりも元気なはずじゃないですか。
それで、やっぱり120歳まで生きる可能性があるなって思うんです。
ある程度の年齢になったらみんな「もう年取ったからいいや」って考えてしまうけど、「年取った」なんて考えるのは死ぬ直前だけで良いんですよ。
「いくつになっても、10年後より10年若い」んですから。
そう思いながら生きて、最期に「ああおもろかったな。ありがとうみなさん。さようなら。」が最高ですよ。
【EKIUMI SPECIAL TALK:インテグラルの佐山展生さん】
・第1話 企業再建のプロが語る地域活性化策。「茅ヶ崎は一番良いポジションにいる」
・第2話 まったく無名の人にも会う理由。看板と肩書に頼らない生き方。
・第3話 人生120年をどう生きるか。
・第4話 まだ「ホップ・ステップ・ジャンプ」の「ス」の段階。最期は「ああおもろかったな」と言って死にます。
▼インタビュー・編集 小野寺将人(Blog / Facebook / Twitter)
2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。東海岸商店会の公式サイトの運営や、ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。
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