【マシュー(mashu)の小出俊介さん】子どもたちの『食』のキッカケを作りたい
茅ヶ崎の雄三通りにあるRestaurant & Bar Mashu(マシュー)では、保育園児を招いて食育(※)イベントを行っています。オーナーの小出俊介さんに、その想いを伺いました。
※食育とは:「食」に関する知識と、「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること(食育基本法より)
―――まずは、どんな食育イベントを実施されているのか、教えてください。
小出 はい。毎月、すまいるステーション保育園の年中さんと年長さんを交互にお店に招いて、簡単な料理をみんなで作っています。
メニューは、料理の工程が少なくて済む「お好み焼き」や「たまねぎのポタージュ」などにしています。
―――ポタージュだと野菜がメインですよね。子どもの好き嫌いは大丈夫ですか。
小出 もともとは僕が保育園に出張して料理をするイベントだったんですけど、そこでポタージュが人気メニューだったんですね。
ニンジンなんかも入っているんですけど、すぐなくなっちゃって先生たちの分がなくなってしまうぐらいなんです。
―――なるほど。では園児にとっては、最初は料理を食べるイベントだったのが、いまは料理を作るイベントになったのですね。
小出 そうです。最初は親御さんも心配だろうということで、保育園内で料理を食べるだけでした。
だんだん慣れてきて、料理を作ることに挑戦したり、保育園から出てお店に来るという形に変えていきました。
―――だんだんと形を変えていったということですが、いつ頃からこの食育イベントは始めたのですか?
小出 5年前から始めました。Mashuを始めたのが7年前なので、創業して二年ほど経った頃から始めました。
―――もう5年も前から毎月やられているのですね。
小出 はい。僕はもともと飽きやすいタイプだったんですけど、このイベントに関しては本当に楽しくて続けられています。
始める前は嫌がる子もいるかなと思ったんですけど、本当にみんな喜んでくれるんですよね。
イベントのあと家で親御さんと一緒に作ったという話を聞くと、これってみんなが喜ぶすごいことだから、やめる必要がないと思って続けられています。
―――すごくやりがいを感じられることなんですね。
小出 はい。普通に飲食店をやっているだけじゃできないことですし、いろいろな出会いもあって楽しいです。
5年もやっていると子どもたちは次々に卒園してしまうんですけど、しばらくしてから家族で食べに来てくれたりして、なんか学校の先生みたいな気持ちになります(笑)
―――たしかに、子どもの成長が見られるという喜びもありますね。
小出 はい。食べられないものが食べられるようになったという子もいて、それってやっぱり嬉しいじゃないですか。食材ってピンキリだから、自分が良いきっかけを作れるというのは本当に良いなと思います。
あとは、子どもたちがそういうのがきっかけで料理が好きになって、もしかしたら飲食業の世界に来るかも知れないとか、そういうことを考えるのも楽しいです。
もし大きくなってからマシューに来てくれたら、泣いちゃうかも知れません(笑)
―――いつかそういう日が来ると良いですね。本日はありがとうございました。
▼Restaurant & Bar Mashu(ダイニングバー)
住所:茅ヶ崎市幸町20-43 幸町ビル1F/アクセス:茅ヶ崎駅南口徒歩2分/駐車場:なし ※隣に立体コインパーキングあり/TEL:0467-84-7464/定休日:なし/営業時間:ランチ 11:30-15:00、ディナー 月~木17:30-23:00、金・土17:00-00:00、日・祝17:00-23:00/公式ページ
▼インタビュー・編集 小野寺将人(Blog / Facebook / Twitter)
1986年生まれ。2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。 ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。
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