【黒糖茶房の大森健司さん】自分だからできること。
(前回の記事はこちら→黒糖茶房の空間はすべてに理由がある)
――― 黒糖茶房は茅ヶ崎でも人気のお店だと思いますが、一年目からうまく行っていたのですか?
大森 開店してすぐに、取材の申込みがありました。
朝日新聞とテレビの「ぶらり途中下車の旅」なんですけど、そのおかげでお客さまがたくさん来てくれました。
さらに茅ヶ崎のお祭りなども重なり、始める前の予想よりもはるかに多いお客さんに来ていただけたので、驚きました。
――― いきなり順調ですね。
大森 ただ、二年目が始まる頃には売上が落ち込みました。
原因ははっきりとはしませんが、単純に、もはや新店じゃなくなったことが直接的なところじゃないかなと今では思います。当時は本当にわけがわからず、悩みました。
夜にバイトをしないとまずいかなと思うまでになりましたが、貯金をやりくりして何とかしのぎました。
――― 乗り越えるために、何か大きく変えたことはあるのですか?
大森 色々ありますが、主にはメニューの充実です。
一方で、ピンチではあったんですけど、黒糖茶房のスタイルを崩してはいけないと思っていたので、軸はぶらさずに改善したら、だんだんとやっていけるようになりました。
そんなこんなで黒糖茶房はなんとか6年目を迎えることができています。
――― 2店舗目を作る計画はありますか?
大森 実はいつか沖縄でやれたら良いな、という願望はあります。
ただ2店舗目をやるにも任せられる人を育てているわけではありませんし、他では作れないオンリーワンのものを作るように頑張っているつもりなので、多店舗展開は簡単じゃないと思っています。
――― 確かに、これまでのお話を伺っていると大森さんのバックボーンがあってこその黒糖茶房ですから、任せられる人を育てるのは難しそうです。ちなみに体調不良のときはどうしているのですか?
大森 夫婦のどちらかが体調を崩したときは、お知らせをした上で店は閉めさせていただいています。
もちろんその分収入は減りますが、ここはもう割り切るしかありません。サラリーマン生活が長かった身としては、有給休暇のありがたみをひしひしと感じます(笑)
――― 最後に、お店がある雄三通りについては、どうして行きたいなどありますか?
大森 まず商店街を盛り上げるためには、魅力のあるお店が増えることが前提になると思っています。それは各店の努力に加えて、商店同士の連携もあるのかなと。
よくプレンティーズの長谷川さんが「あそこのお客さんは、うちのお客さんでもある」ということをおっしゃいますが、お互いのことを良く知って、高め合って、わかった上でお薦めしたりできたら良いと思います。
――― なるほど。
大森 あとは商店街を盛り上げるための施策が、身内ウケだけにならないようにしなければいけなくて、黒糖茶房もそうですけど、お客さん目線で色々と取り組めたら良いのではないかと思います。
――― 大森さんらしいご意見ですね。インタビューは以上です。ありがとうございました。
(おしまい)
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【雄三通りで会える人 黒糖茶房の大森さん】
・1話目 黒糖茶房の大森さん。2転3転の会社員時代
・2話目 自分だけの土俵を見つける
・3話目 黒糖茶房の空間はすべてに理由がある
・4話目 自分だからできること
▼インタビュー・編集 小野寺将人(Facebook / Twitter)
2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。 ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。
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