【ゆうゆう保育園の逆井絵里香さん】幼児教育の中にその国の文化が詰まっている

雄三通りで働く人にお話を伺う「雄三通りで会えるあの人」。今回は、湘南へ移住して5年。茅ヶ崎の雄三通りにある保育園に勤める保育士、逆井絵里香さんです。海外で幼児教育のワーキングホリデーを経験されて感じたこととは。いつも子どもたちと笑顔で接するえりか先生のインタビューです(全2回)


■偶然たどり着いた茅ヶ崎


ーーー今回は茅ヶ崎の雄三通りにある“ゆうゆう保育園”で働かれている逆井絵里香先生にインタビューをさせていただきます。えりか先生はシェアハウス時代の友人なんですよね(笑)


逆井 そうですね(笑)


ーーー 先日の、齋藤園長のインタビューのときに「開園初期からいてくれて、保育園の土台をつくってくれたえりか先生には本当に感謝している」と聞いています。早速ですが、簡単に自己紹介をお願いできますか。


逆井 今は雄三通りのゆうゆう保育園で0歳児の担任をしています。

2019年の12月でゆうゆう保育園に勤務して、丸5年経ちました。


ーーー 園長先生へのインタビューのときに開園して丸5年と伺ったので、ゆうゆう保育園の本当に初期の頃から勤務していたんですね。


逆井 そうですね。考えてみると長い(笑)


ーーー それまではどうしていたんですか?


逆井 もともとは群馬で生まれ育って、実家暮らしをしながら幼稚園に勤めていました。

そんな中で、いったん違うことをしてみても良いんじゃないかと思って群馬を出たんです。


ーーー それで、なぜ茅ヶ崎に?


逆井 たまたま見つけたシェアハウスの仕事で、茅ヶ崎の担当に任命されたんです(笑)

オーストラリアへワーキングホリデーに行っていたときにシェアハウス暮らしを経験していたので、おもしろそうだなと思って。

それまで茅ヶ崎って知らなかったし、茅ヶ崎に住みたいとも思ってなかったんです。任されたからじゃあ行ってみようかみたいな感じでしたね。

そこから茅ヶ崎暮らしが始まって、シェアハウスの運営の他に保育士のパートを始めました。


ーーー なるほど。意外と茅ヶ崎が好き、湘南が好きだからというんじゃなくて、仕事きっかけで茅ヶ崎で暮らし始めたんですね。


▼茅ヶ崎に移住してお神輿を担いだ浜降祭に感動



■オーストラリアで幼児教育のワーキングホリデー


ーーー 幼稚園でのご経験がある中で、保育士として勤務するのはゆうゆう保育園が初めてなんでしたっけ?


逆井 そうですね。幼稚園では3年勤めたんですけど、そこで英語教育をしていたことがキッカケで海外の幼児教育に興味を持って。

それで、オーストラリアのワーキングホリデーに行ったんです。


ーーー オーストラリアのワーホリは、英語の幼児教育に興味があってってことだったんですね。


逆井 幼稚園で3年勤めて、まだ短いし、やり残したこともある気がするけど、思い切って飛び出してもいいんじゃないかと。

日本と海外の幼児教育の違いを実際に見てみたかったんです。


ーーー 海外のことを知る機会ってなかなかないですもんね。


逆井 そうですね。ホストファミリーの子どものベビーシッターでプレップの送り迎えをしたり、デイケアでボランティアをしたりして現地の幼児教育に触れることができました。


▼プレップでのクリスマスパーティーの様子。各家庭からの持ち寄りで手巻き寿司を用意したら喜ばれたそう。


ーーープレップとデイケア・・・?


逆井 プレップは小学校に上がる前の準備のための学校みたいなもので、主に5歳の子が通っていました。

ボランティアで行ったデイケアは、日本でいう保育園のようななもの。0歳の子からいて、開園時間も7時から18時くらいでした。


ーーーなるほど。デイケアではどんなことをしてたんですか?


逆井 子どもたちと遊んだり、給食やおやつの配膳、活動の準備、オムツ替えなどをしたり、仕事の作業としては日本の保育園とあまり変わりありませんでした。


ーーー 何か文化の違いを感じたことはありましたか?


逆井 いやぁ、ありました。衝撃ばっかりでしたね(笑)

まず食事。日本では本当に丁寧に作って提供してるんだなって改めて感じました。食事もおやつもバランスよく作られてるし。

オーストリアだと、おやつに子どもが「食べたい食べたい」って望む量のチョコレートとかジャムを食パンにベッタリ塗って食べさせてて。

日本だと大人がある程度量を調整するけど、オーストラリアでは子どもが満たされることを優先していたのかな。それがすごい衝撃でした。


ーーー 食文化の違いが子どもの頃から出てるってことなんですね。


逆井 あとは寝かしつけで戸惑いましたね。日本ではお昼寝のときは当たり前のように寄り添ってトントンってしますよね。でも、それをしたら主任の先生に怒られてしまって。

日本と違って海外では寝るまで寄り添うスタイルではないんですね。知らなかったので、ずっとそばで寝かしつけていたら離れなさいと言われました(苦笑)


ーーー現地の先生はどんな風に寝かしつけするんですか?


逆井 周りの先生を見ていたら子どもをベッドに寝かせたら、そのままにして作業に移ってて。

まだ1−2歳児クラスだったんですけど、驚いちゃいましたね。


ーーー 最近耳にしたんですけど、海外だと赤ちゃんのときから一人で寝かせるようにしてて、そうすることで自立した大人に育っていくみたいなことがあるみたいですね。


逆井 日本では、「ねんトレ(ねんねトレーニング)」って言葉で言ってますね。海外では当たり前のスタイルかもしれないけど、日本ではまだ賛否両論あるようですね。

あの時『離れなさい』と言われたのが、まさにそれでした。結局みんなその後自然に寝てましたけどね(笑)


■日本の保育に取り入れてみたいこと


ーーー オーストラリアの幼児教育から取り入れたらおもしろそうだなっていうことはありましたか?


逆井 そうですね。プレップでの授業の1つで、自分のお気に入りの本を家から持ってきて、何でその本を気に入っているのかっていうのをみんなの前で発表するっていうのがありまして。


▼プレップでの様子


ーーー まるで、プレゼンですね!


逆井 そうですよね。5歳ながら一生懸命、決めていました。「なんでその本が好きなの?」って聞いたら、5歳になりに考えて、「こういうストーリーだから。特にこの場面が好き」というのをはっきり答えられていて。

しかも、先生がランダムに指名して、今の発表に何か質問は?と毎回尋ねられるので、聞く側の子どもたちもしっかり聞いていなければいけなくて。

しっかり聞いてないと質問もできないので必死ですよね…(苦笑)わずか5歳の子達がこんな経験をしているのはとても驚きでした。


ーーー 日本だとなかなか聞きませんけど、実際に大人になってから必要なことですよね。


逆井 そうですよね。海外の人って自己表現とか自分の意見をしっかり言えるっていうイメージがあって、お国柄の違いなのか思ってたんですよね。

でも、この授業内容を見て、なんだか納得した部分があるというか。これは日本へ持ち帰って参考にしたいことの一つでしたね。

いま、ゆうゆう保育園の子どもたちと関わっている中で、言葉がしっかり出るようになった2歳後半からでも発表側はできるのでは?という可能性は感じています。


(次回につづく → 普段の子どもの会話から言葉を拾って行動するのが保育園での大人の役割




▼ゆうゆう保育園

住所:茅ヶ崎市東海岸北2-1-42 サンシルクマンション1階/TEL:0467-38-6360




▼インタビュー・編集 かんばやし ちえこ(InstagramFacebook

1988年東京都足立区生まれ。2015年に茅ヶ崎のシェアハウスへ移住後、そこで出会った夫と2018年に結婚し、現在は茅ヶ崎の海側でゆったりと二人暮らし。

大学卒業後に保育園運営会社で食育や野菜栽培研修の講師などに従事。その後、親子カフェベンチャーやNPOで学童保育運営、民間貸し農園ベンチャーで農園アドバイザーなど、20代は子ども×食農関係の分野で経験を積む。


▼編集アシスタント 権藤勇太

エキウミインタビュー担当。平日は都内で法人向けの業務改善提案を行う営業マン。休日は緑に囲まれた茅ヶ崎で畑をいじったり、キャンプしたりフットサルをしたりのんびり生活をしている。消防団に入ったことをきっかけに、自分が使うお金がどこに流れて回っていくのか興味をもち商店街の活性化に2018年参加。


▼編集アシスタント 中島 美穂(Instagram

横浜市出身。夫婦で都内の会社近くに住んでいたが、2年前に勢いで茅ヶ崎へ移住。都内でWebサービスのマーケティング、CRMを担当。茅ヶ崎を知りたい・つながりたいと思い「エキウミ」に参加。趣味は犬の散歩と低山ハイキング。

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