なぜ、いまの時代に給与即日払いサービスPayme(ペイミー)が必要なのか。代表の後藤道輝さんに聞いてみた。

■給与の支払い方法に選択肢を増やしたい


―――本日はよろしくお願いします。


後藤 よろしくお願いします。


――― さっそくですが、後藤さんが運営されているサービス「Payme(ペイミー)」のことを教えてください。


後藤 はい。Paymeはひとことで言うと“給与の即日払いサービス”です。


――― 給与を、即日払いで受け取れるサービス。


後藤 はい、このサービスをつかうことで、まず働く人のメリットは早くお金がもらえて嬉しいですよね。

そして企業にもメリットがあって、求人応募数が増えたり、長く働いてくれる従業員が増えたり、給与を支払う手続きの手間が省けたりします



――― なるほど。これは若い人ほど嬉しいサービスかも知れないですね。


後藤 そうなんです。たとえばアルバイトって、4月に働き始めても5月25日まで給与がもらえないのがほとんどですよね。


――― ええ。


後藤 つまり、60日間は無給状態で働かなくちゃいけないと。


――― 確かにそうですね。


後藤 でも、4月に働いた分が4月末に入れば、GWに遊べたり大学生なら新歓合宿に行けたりしますよね。


――― Paymeがあれば必要なタイミングでお金が手に入りますね。


後藤 いまの若い人が給与日前にお金が必要になったとき、どうすると思いますか。

カードローンを組んだり、ネットショッピングでツケ払いを選んだり、フリマアプリで大切なものを売ったりして解決するんですよね。


――― なるほど。


後藤 でも僕は、未来の自分に託したり、大切なものを売ったりしなくても、すでに働いた分のお金が入るという選択肢がある方が良いと思っているんです。


↓Paymeの従業員メリット(Payme公式サイトより引用)


■単身世帯の2人に1人が貯蓄ゼロ


――― 正直、僕は給与を前払いで受け取った経験がないので最初Paymeの仕組みを知ったとき少し驚いたんです。こういう前払いサービスを求める声って結構あるんですか。


後藤 そうですね。いまの若者世代って貯蓄率が低いんです。

日本の単身世帯の2人に1人が貯蓄をしていないんですよ。


――― そうなんですか。


後藤 親世代の手元のお金も減っていて、余裕がなかったりして。

いま30代の方々が10代・20代だった頃と、いまの10代・20代とでは状況が少し違うんですよね。


――― 若者を取り巻く状況が変わっているからこそ、給与を受け取る方法にも変化が必要なのかもしれませんね。


■即日払いが計画性を生み出す


――― 私は商店街の方々と話すことが多いので、Paymeの話をしてみたんです。「こういうサービスってどう思いますか?」と。


後藤 ありがとうございます。


――― そしたら「即日払いを希望する声は実際あるし、すごく面白いね。ただ、計画的にお金の管理ができる人ばっかりじゃないから、そこが心配。」と話していて。


後藤 そういう声もあると思います。

ただ、Paymeって働いた分の7割までしか引き出せないんですね。

毎日引き出せるけど、少額しか引き出せないという状況の方が貯蓄できるようになると思っています。


――― 逆に貯蓄に繋がると。


後藤 例えば1ヶ月に30万円稼いで、月末にまとめて振り込まれる場合に、最初の3日間で20万円使っちゃって、残りの1ヶ月を10万円で過ごさなきゃいけなくなっちゃうような人がいたとします。

その場合、日払いで1万円もらえるようにしておく方が、日々の出費を考えられるんじゃないかと思うんですよね。


――― 1ヶ月のお金の流れを計画できない人も、1日に区切ることで計画しやすいということですか。


後藤 そうですね。実はいまのままの方が構造的な問題があるのかなって。


――― 確かに、毎日少しずつお金が引き出せるなら、給料日前にお金がないという事態になりにくいですね。


後藤 そうです、そうです。

だから支払いの選択肢の一つとして、即日払いはあった方がいいと思うんです。

繰り返しになりますが、企業側もそうやって従業員の気持ちに寄り添っている会社ということで、離職率が下がったり求人応募率が上がったりするメリットもあるわけなので。


↓Paymeの企業メリット(Payme公式サイトより引用)


■「月末締め翌月25日払い」は日本特有


――― 私は海外事情に詳しくないんですけど、日本の「月末締め翌月25日払い」っていうのは、どこの国もだいたい同じなんですか。


後藤 実は、日本特有なんですよね。

たとえばアメリカは当月払いや当月2回払いが基本なんですよ。


――― そうなんですか。知らなかった…


後藤 この日本の状況って、実質、企業に対して後払いを許しているし、それでいて利子がついていないという状況とも受け取れますよね。


――― なるほど。でも、私もいままで新卒からずっと「月末締め翌月25日払い」できていて、疑問を持つきっかけもなかったんですよね。詳しく話を聞いたり、記事をたくさん読んだりしないとなかなか考え方を変えるのって難しいなと思いました。


後藤 そうそう、そうなんですよね。

だからこそ、初めて働いた職場にPaymeが入っていて、給与をいつでも引き出せるという状態を増やしたいんです。

若い世代からちょっとずつ変わると思うんですよね。


――― 時代の変化に合わせて、給与の考え方も変化していくといいですね。私は今日、後藤さんとお話して考え方が変わりました。次回は、Paymeをつくった理由と、思い描く未来について伺います。


(次回につづく → 「Payme(ペイミー)はあくまでも入口」 “信用はあるけどお金がない若者”がチャンスをつかめる世界へ


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▼インタビュー 小野寺将人(Blog / Facebook / Twitter

2015年に茅ヶ崎市に移住し、2017年に「エキウミ」を立ち上げる。東海岸商店会の公式サイトの運営や、アクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティング、記事の寄稿も行う(SUUMOタウン「まだ茅ヶ崎に行ったことのないあなたへ」)。


▼編集 はつこ(TwitternoteInstagram

1995年生まれ。茅ヶ崎出身のフリーライター。大学卒業後、EC事業者に入社。2018年にフリーランスへ転身。主に商品やサービスの紹介記事を執筆。noteにてコラム、エッセイ、小説を更新。38℃を文章の設定温度とし、熱すぎず、半身浴のようにじんわりあたたまる伝え方を研究中。


▼編集アシスタント 蒼山静花(Twitter

3歳の頃から茅ヶ崎に住み、大学卒業まで20年在住。ビジネス系WEBメディアの編集・ライターとして従事しながら、好きな音楽や旅行に関する文章の執筆も行う。現在は都内在住ながらも、地元に貢献したく「エキウミ」に参加。

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