【クリエイティブディレクターの長澤宏樹さん】長年の夢だったハワイへの移住
(前回の記事はこちら→これからは「個」の時代。個人で何をどこまでできるか、を追求したい)
――― 前回は主にドローンについてお聞きしました。今回は昨年までいらっしゃったハワイについてお聞きします。ハワイはどれくらいいらっしゃったんですか。
長澤 2012年の夏から2016年の冬までなので、約4年半ですね。
――― どういう経緯でハワイに住むことになったのでしょうか。茅ヶ崎で興味がある方は少なくないと思います。
長澤 ハワイにいつか住みたい、というのは長年の夢だったんですが、それを実現させるためのルートというか、そういうものはまったくなかったんですよね。
それを行動に移したきっかけは東日本大震災です。 やはりこのままではいかん、という思いがすごく強くなって、「夢を叶えるのは今しかない」と思い行動に移したんです。
――― なるほど。
長澤 そこで何をしたかと言うと、とりあえず自分の本棚にあったハワイ移住の本の著者の方にとりあえずメールをしてみたんです。今考えると、暴挙でしかないんですけどね(笑)
とにかく何かやらなきゃ、と思って出してみたんですが、そしたら、ファンレターのリプライって感じで返事が戻って来たんです。
リプライをもらえたということに飛びついて、自分をガンガンアピールしながら何回かやりとりしました。
――― すごい(笑)
長澤 そのやりとりの中で、彼がハワイのレストランをリブランディングする計画があるということを知ったんです。これはチャンスだ!と思って(笑)
それまでやって来た自分のクリエイティブの経験を総動員して「僕だったらこういうレストランを作ります!」というような企画メールをガンガン送りました。
多分、合計30通は送ったんじゃないかな。
そしたらそれが採用されて、実際ハワイのレストランになったんです。嬉しかったですね。
その流れでビザを出してもらったという経緯です。
――― ものすごい行動力ですね。
長澤 そうですね。普通に会社に勤めながらの行動だったんですけど、あの頃は自分で振り返っても、何か不思議な力に突き動かされていたというか、とにかくものすごいエネルギーでしたね。
30通の企画書も、通勤する湘南ライナーの中で全部書き上げたんですよ。
今やれ、と言われても、もうできないかも(笑)
――― ビザが取れれば、もうこちらのものですね。
長澤 いや、それがまったく手放しで喜ぶような感じでもなくて・・・(笑)
ビザが取れた時は3人目の子どもがお腹の中にいたので、すぐには移住できなかったんです。
しかも、一緒にハワイで仕事をやろうと言っていた人たちがバラバラになってしまって。
ビザを出してもらった会社が経営するレストランが倒産してしまったんです。
波瀾万丈のスタートでした。
↓VLOG 006 ハワイや海外に移住するためのヒント
――― それでもハワイ行きを決行されたわけですね。
長澤 そうですね。やっぱり長年の夢だったので、諦めるという選択肢はありませんでしたね。
リスク承知で、家族を連れてハワイに渡りました。下手な映画を見るより緊張感のある毎日でしたよ(笑)
でもやっぱり大好きなハワイで生活している、という事実が何よりものご褒美でしたね。
空にかかる大きな虹には、やっぱり大きな力をもらっていました。
――― ハワイではどういう生活だったんでしょうか。
長澤 レストラン経営の名目でハワイに渡ったんですが、レストランが倒産してしまったこともあり、結局自分で立ち上げたアロハ・ブランディングの延長として、クリエイティブの仕事をしていました。
ただハワイにいながら、ほとんどは日本のクライアント相手に仕事をしていましたね。
――― 日本のクライアントが相手だったのですか。
長澤 ハワイ自体が、観光業か不動産業、もしくは飲食業がメインになってくるので、今までやってきたクリエイティブに関してはあまりニーズがなかったんですよね。
あとはやっぱり島内の独特なルールみたいなものがあって、結構仕事をするという意味では難しい環境だったと思います。生活費もとても高いですしね。
ハワイって、実は住み続けるのがなかなか大変な場所なんです。
――― たしかに、それは聞いたことがあります。
長澤 ただやっぱり、あそこは特別な場所ですよね。
美しい自然の中で生きるということ、特に子育てする環境としては最高でしたね。
教育という面でもこの上ない環境だったと思います。
実際に、4年間で子どもたちはバイリンガルになり、僕もちょっとだけサーフィンがうまくなりました(笑)
↓VLOG 20 ハワイ生活を走馬灯で振り返る?
――― それはいいですね。今後ハワイに移住しようとしている人たちに何かアドバイスなどあれば。
長澤 もしチャンスがあるなら、1年でも2年でもいいので、ぜひ住んでみてください。
実際は色々大変です。いきなり車ごと盗難されたりとか、とんでもないことが起こったりします(笑)
でもそんな大変なことも全部帳消しにしてくれるほどの魅力がハワイにはあります。
僕も、本当はもう一度行ってみたい。
あ、そうそう。ハワイでの生活を表も裏も、すべてリアルに本に書いてみたいので、もしご興味ある出版社の方いらっしゃったら、ぜひお待ちしています!(笑)
――― 次回はハワイから帰って来て日本で新しく取り組んでいることについてお話しいただきます。雄三通りを盛り上げる秘策なんかもお聞かせいただきます。
(次回につづく→街角のミニスタジオとテクノロジー教育が街を盛り上げる )
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【湘南・茅ヶ崎で暮らす人:クリエイティブディレクターの長澤宏樹さん】
・第1話 これからは「個」の時代。個人で何をどこまでできるか、を追求したい
・第2話 長年の夢だったハワイへの移住
・第3話 街角のミニスタジオとテクノロジー教育が街を盛り上げる
▼インタビュー・編集 小野寺将人(Facebook / Twitter)
2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。
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