【茅ヶ崎館の森浩章さん】茅ヶ崎館は、「茅ヶ崎」と「小津安二郎監督」という二つの看板を背負っている。
(前回の記事はこちら→Suchmosと会って感じたこと。自分の感性を信じてあげるということ。)
―― 森さんは茅ヶ崎館の館主であると同時に、様々な文化活動もされていますよね。
森 はい。ここ数年で盛り上がりを見せてきた「茅ヶ崎映画祭」や、「茅ヶ崎の文化景観を守る会」や「湘南庭園文化祭」などを推進しています。
――― 茅ヶ崎館に繋がるものとして考えて行っている活動なのでしょうか。
森 そもそも茅ヶ崎館には「茅ヶ崎」という名前が入っているので、「茅ヶ崎」という名前から連想されるイメージを良くしていきたいという使命感は人よりもあると思います。
文化を育むというのはすぐに効果が出る話ではなくて、それこそ10年単位で活動していかなければいけません。
――― 「海を育てるには、まず山を育てる」というような話と似ていますね。
森 まさにそうで、文化活動だけでなく、誰かと誰かを引き合わせたり、それこそ雄三通りの活性化活動に意見を出したりすることも含めて、沢山の種まきをしているという気持ちでやっています。
最近は野外で映画を上映するようなことがよく行われますが、それを実行している大人たちは皆、口を揃えて「子どもたちが大人になったら、自分たちで企画するようになったら良いね」と言っています。
↓第7回 茅ヶ崎映画祭は2018/6/9~24に開催される(公式サイト)
――― 感動体験という種をまいているのですね。今後やっていきたいことなどはありますか。
森 一つだけあげるとすれば、茅ヶ崎館を存続させるために、磨き続けるということです。
茅ヶ崎館は「茅ヶ崎」という看板と、「小津安二郎監督」という看板も同時に背負っているので、絶対につぶすことは許されません。
そのためにも、茅ヶ崎の文化、映画の文化を育むことが必要なことだと思っています。
――― 最後に、雄三通りについて今後どのようなことを期待されますか。
森 「安全安心を向上させる」という基本コンセプトには私も賛成なので、あとはそれを今以上にみんなを巻き込んで進めていけると良いのではないでしょうか。
そのためには、ゴールイメージを「伝わる」ようにしなければいけなくて、例えば雄三通りの歴史と未来像を、サイトやパンフレットに見える化させることも一つの方法だと思います。
――― 貴重なご意見をありがとうございます。ではそこには是非、森さんにも関わっていただいて…(笑)
森 それはもう茅ヶ崎の街づくりですから。看板背負っていますから、もちろんですよ(笑)
――― 最後にお約束いただいたところで、インタビューは完了させていただきます(笑)ありがとうございました。
(おしまい)
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【Think Chigasaki:茅ヶ崎館の森浩章さん】
・第1話 茅ヶ崎と映画、茅ヶ崎館と小津安二郎監督
・第2話 家業の理由なき慣習に従うことはできない。外資の企業に修行へ。
・第3話 Suchmosと会って感じたこと。自分の感性を信じてあげるということ。
・第4話 茅ヶ崎館は、「茅ヶ崎」と「小津安二郎監督」という二つの看板を背負っている。
▼インタビュー・編集 小野寺将人(Facebook / Twitter)
1986年生まれ。2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。 ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。
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