【キャラクターデザイナーのRYU AMBEさん】「30歳までは何をしていても良い。好きなことを見つけて、インプットをたくさんしろ」
「Yuzo-dori Creator's Life」の1人目は、キャラクターデザイナーのRYU AMBEさんです。RYUさんが描かれたキャラクターは雄三通りに命を吹き込んでくれていますが、どんな人生が今の作品を生み出したのか、インタビューを通して解き明かしていきます。(全2回)
▼Ryu Ambeさんの経歴
1989年生まれ。生後8ヶ月から茅ヶ崎で育ち、現在は茅ヶ崎を中心にキャラクターデザイナーとしてアーティスト活動をしている。個展はもちろんのこと、茅ヶ崎にあるお店の外壁にもキャラクターを描くことで、市内の賑わいに多大な貢献をしている。
↓左はewalu、右はbowl market juice & deliの外壁画(共に雄三通り)
――― キャラクターデザイナーとして茅ヶ崎を中心に活動をされているRYUさんですが、昔から絵はお好きだったんですか?
RYU 僕が2歳のとき、姉が通っていたデッサン教室の先生に、「好きに描いてみて」と言われて紙にペンを走らせたんですね。その「描く気持ち良さ」は今でも覚えています。
――― それが絵を描く原体験だったんですね。小さい頃からキャラクターを描いていたのですか?
RYU そうですね。ケロッグコーンフロストのCMとか、アメリカのテレビアニメとか、そういうキャラクターを真似して描いていました。
尊敬している人に「トムとジェリー」を作ったハンナ・バーベラという2人のアニメーターがいるんですけど、その影響はすごく受けています。ポップでクラシックなあの感じが今でも好きですね。
↓RYUさんの幼少期の写真
――― 学生時代は絵の勉強をしていたのですか?
RYU 東小(東海岸小学校)、一中(第一中学校)のあとに、横浜の鶴見にある橘学苑のデザイン美術コースに入りました。
ずっと絵が好きで描いていたので、一度しっかり絵の勉強がしたかったんです。
――― もうその頃には絵を描くことを仕事にしたいと思っていたのですか?
RYU 絵は好きだったんですけど、それをお金に換えられるとはまったく思っていませんでした。
高校でデザインを学んだ後は、新宿にあるファッション専門学校の文化服装学院に入りました。
――― 一度絵を描く道から離れたのですね。
RYU そうですね。POPEYEとかよく読んでいてファッションも好きでしたし、そういう道もあるのかなと。
そこでは美術大学で学ぶデッサンの技術みたいなことと言うよりは、洋服の素材をどう描くかというのを学びました。
結果的には、今のキャラクターデザインに活きているので良かったのかなと思います。
↓文化服装学院時代に描いた作品
――― そのままファッションデザイナーの道に進まなかったのはどうしてですか?
RYU 周りの人はみんな洋服が好きで、すごく詳しいですし、服のことしか話さない人が多くて、だんだんそういう人たちと自分は違う気がして来たんだと思います。
卒業後はとりあえずワーキングホリデーに行ったりしたのですが、22歳ぐらいに日本に帰ってきたら、同世代がみんな働いていて、その時はただただショックを受けていました(苦笑)
――― ただただショックを(笑)将来への不安はすごくあったんじゃないですか?
RYU 不安は…あまりなかったんですよね…
↓ワーキングホリデー時代に描いた作品
――― 不安はなかったんですね…ご両親からプレッシャーをかけられなかったということですか?
RYU あ、それはそうです。父からは「30歳までは何をしていても良い。好きなことを見つけて、インプットをたくさんしろ」という話をされていたんです。
父は「ブレッド&バター」という茅ヶ崎出身のミュージシャンのマネージャーを30歳までしていたんですけど、割と自由な生き方をしていたみたいです。
↓RYUさん&お父さんの写真
――― ご両親は、世間体を気にせずに、RYUさんに好きなことができる人生を歩ませたいのですね。
RYU はい、僕が言うのもなんですが、とても良い親なんです。
いま父とはChildish Mind Designsという会社を作って、一緒に活動をしてくれています。
だから親からプレッシャーをかけられるということはなく、むしろ一緒に考えてくれる立場を取ってくれていることを本当にありがたく思っています。
(次回につづく→「今」だけを見て生きてきた)
【Yuzo-dori Creator's Life:キャラクターデザイナー RYU AMBEさん】
・1話目 「30歳までは何をしていても良い。好きなことを見つけて、インプットをたくさんしろ」
・2話目 「今」だけを見て生きてきた
▼インタビュー・編集 小野寺将人(Blog / Facebook / Twitter)
1986年生まれ。2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。
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