【湘南100CLUBの山口順平さん】地域活動のために週4日勤務を選ぶ。会社に依存しない働き方を実践。


(前回の記事はこちら→湘南で現役世代とシニア世代のマッチングを仕組み化する


――― 「湘南100CLUB」を始動された山口さんは、そもそもなぜ地域活動を積極的にされているのでしょうか。


山口 誰しも一度は思ったことがあると思いますが、会社員として日々を過ごす中で「このままで良いのかな」というモヤモヤがありました。

仕事内容への不満ということではなく、会社に依存している状態への危機感が強かったのです。

――― よくわかります。


山口 あるプロジェクトがひと段落したときに、上司に退職の意向を話したこともありました。

ただ最終的に思ったことは、結局どの会社に転職をしたとしてもその依存状態は変わらないだろうということです。


――― なるほど。


山口 「何か動き出さなければ」という想いから、大前研一さんが創業された一新塾という社会人向けの学校に入りました。

そこで市民活動の意義を叩き込まれて、「らしくる」という市民活動団体を立ち上げました。


――― らしくるでは、どのようなご活動をされているのでしょうか。


山口 色々ありますが、例えば「認知症予防の脳活トレーニング」や、「5分100円で何でもやります」活動など、主には地域のシニア向けを意識した活動をしています。

湘南100CLUBの前身とも言える「茅ヶ崎まちのレジェンド探索隊」も、らしくるの活動から生まれました。


↓自治会館での脳活トレーニングの様子


――― そういったことを自分で始めるというのはすごいエネルギーを必要としますよね。学生の頃からそういった地域活動をするタイプだったのでしょうか。


山口 私が学生の頃にしていたことと言えば、宅急便のバイトで貯めたお金をサーフトリップに注ぎ込むということぐらいです(笑)

ですので、大学三年生になって就職活動の時期が来たとき、やりたいことがわからず会社選びができませんでした。


――― 学生の頃からやりたいことが決まっている人は一握りですよね。


山口 そうですね。なので、いま思うと贅沢すぎる話なのですが、親に「留年させてほしい」という作文を提出してなんとか認めてもらい、必修単位を2つだけ残して留年をしました。


↓学生時代の山口さん。カリフォルニアにて。


――― 単位を2つだけ残すあたりが賢いですね(笑)たしかに贅沢とも言えますが、でも妥協の就職はしなかったとも言えますね。


山口 そういう言い方もありますね(笑)

あるときベンチャー企業の方が「自分はこんな未来を創りたいんだ」みたいなことを楽しそうに話しているのを聞いて、自分もそういう働き方ならばぜひやりたいと思うことができました。


――― そこで仕事に求める軸ができたのですね。


山口 留年期間を経て、最終的にはインテリジェンスという人材派遣業の会社に入りました。

私はいま公共事業部に所属しているのですが、最近は女性・シニア・外国人の活躍ということをテーマに考える時間が増えています。

この業界にいるとやはり働き方について考えることが多いので、そういった環境がいまの地域活動に繋がっている部分は大きいのかも知れません。


――― そんな中で、山口さんは週4日勤務という選択肢を選びましたね。こういう制度はあっても使う人が少ないのが世間の実態だと思いますが、どうして決断できたのでしょうか。


山口 すごくシンプルで、もともと週5日だったうちの1日を社会活動に使った方が、自分にとって良いと思えたからです。

このまま60歳になったときに、「一つのことしかやって来ませんでした」みたいな人になるリスクの方が怖いと思っています。


――― なるほど。


山口 ですから、週4日という勤務形態は私の考え方にとても合っていました。

ただし会社から降りてくるミッションは同じなので、どれだけ生産性を上げられるかは苦心しました。

上司や部下の理解がなかったら実現は厳しかったと思うので、みなさんにはとても感謝しています。


――― 自ら「働き方改革」を実践されていますよね。山口さんの今後の展望などはありますか。


山口 湘南100CLUBにしても、会社の仕事にしても、共通しているのは「人の可能性を最大化する」とか、「わくわくする未来を一緒に作っていく」とか、そういうことのためにやっているのかなという気はしているんですね。

その軸をぶらさないようにしながら、やり方は時代に合わせた方法が取れれば良いのかなと思っています。


――― 「具体的に5年後10年後の目標を定めよ!」みたいな風潮は一部で根強くありますよね。


山口 ありますね。それで言うと、知り合いのコーチングの先生が、「数年後の目標を立ててしまうと、過去の自分のイメージに従うしかなくなってしまうから、そういうのは時代に合わなくなっている」ということをおっしゃっていて、とても共感しました。

なんとなく「夢を持たないといけないのかな…」と不安になる瞬間もあるのですが、それよりも自分の中の軸をぶらさず、その時代に必要とされる人であることを大切にしていきたいと考えています。


↓波乗りをする山口さん


――― それでは最後に、この「エキウミ」は雄三通りの活性化を目指しているのですが、そのために山口さんらしいアイディアをいただけますか。


山口 湘南100CLUBにも通じることですが、やはり雄三通りに関わる人のことが知れるようにするのが良いと思います。

茅ヶ崎はローカル色が強い地域ですから、私のような新参者が入るのに勇気がいるお店がありますよね。

だから「エキウミ」さんがやられているような、お店の方の人生を紹介することでハードルを下げたり、コミュニケーションのきっかけになったりするようなことは、すごく良いと思います。


――― 嬉しいお言葉をありがとうございます。インタビューは以上です。ありがとうございました。


(おしまい)


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▼インタビュー・編集 小野寺将人(BlogFacebook / Twitter

2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。東海岸商店会の公式サイトの運営や、ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。

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