【茅ヶ崎市役所 道の駅整備推進担当の島﨑仁大さん #1】市民に寄り添う道の駅「湘南ちがさき」
茅ヶ崎の道の駅がどんなものになるのか、気になっている市民の方も多いのではないでしょうか。いよいよ具体的な計画に入っていく段階に来た道の駅について、誰よりも深く関わってこられた島﨑仁大さんにお話を伺います。(全2話)
島﨑氏:はい、昨年の12月に市民から名称案を募集し、その複数案について今年の3月に市民投票を実施し、「湘南ちがさき」に決定しました。
名称は市役所の職員や学識者で選ぶやり方もあったのですが、「茅ヶ崎の魅力が伝わり、愛されること」を目指したので、皆さんに関わっていただける市民投票にしました。
小野寺:関係者だけで決めた方が業務量的には楽だったと思いますが、あえて投票にしたのですね。
島﨑氏:そうですね、やっぱりその方が身近に感じると思うんです。少しでも多くの皆さんに親しんでいただけるよう努力していきます。
↓道の駅のイメージ(引用元:道の駅整備事業)
島﨑氏:もともと3グループに手を挙げていただいたのですが、その中で要件を満たしていて、かつ15年間の運営期間をしっかり運営してくださるグループが選ばれました。
小野寺:最初の運営期間は15年間なのですね。
島﨑氏:もちろん道の駅自体はその先もずっと続きますが、まずはこの15年を自力で運営できる計画になっていることが重要なポイントの一つでした。というのも、道の駅がオープンした後は、運営のための予算は茅ヶ崎市から出ないんです。
小野寺:それは知りませんでした。オープン後は茅ヶ崎市のお金は使われないのですね。
島﨑氏:はい、市の予算がつくのは設計・建設までです。24時間利用可能なトイレや駐車場などの維持管理費は県からの予算が充てられますが、それ以外の施設部分には市の予算はつける予定はありません。
道の駅として長年に渡り自力で利益が出せる形を目指す上で、「ちがさき未来プロジェクトグループ」の構想が選ばれたという形です。
小野寺:つまりそれだけ魅力的な構想が出てきたのですね。
島﨑氏:そう思います。もちろん、資金計画だけでなく、市内事業者の販路拡大や集客向上に向けた取り組み等たくさんの魅力ある提案をいただいています。
ほかの道の駅のノウハウをお持ちの企業ですから、地域の為になる道の駅をつくってくださると期待していますし、市としても成功させるために動いていきます。
■市民が自分ごとになる道の駅
小野寺:そういえば、選定委員会の審査講評にも販売や集客まわりの具体性が高いと書いてありました。
島﨑氏:市民がお買い物に行きたくなる場を目指していますし、もっと言えばお買い物に行くことによって交流が生まれコミュニティが生まれる場を目指しています。そのための施設づくりも考えていきますので、楽しみにしていてください。
小野寺:審査講評には他にも様々な評価ポイントがありましたが、特に伝えたい話はありますか。
島﨑氏:特に伝えたいのは、「地域の意向を反映するための各段階におけるワークショップの実施」の部分ですね。
小野寺:これは道の駅がつくられるまでに、地域の意見を聞く会を設けるという意味ですか?
島﨑氏:そうです。設計の段階から市民の声を取り入れていくことを大切にしていて、この動きはすぐに始まっていきます。
とても市民に寄り添った進め方をしてくれると思いましたし、企業としても、茅ヶ崎を知ろう、市民から教えてもらうという姿勢が伝わってきます。
小野寺:ここでも市民を巻き込もうという意気込みが見えますね。
島﨑氏:はい、そこは一貫しています。それこそ従業員のほとんどは地元の人材を採用することを目指しているぐらい、市民雇用にも力を入れていく予定なので、ぜひみなさんに道の駅を自分ごとにしていただきたいです。
↓道の駅のイメージ(引用元:道の駅整備事業)
島﨑氏:道の駅は、観光や地場産品のお買い物といった魅力だけでないんですね。高齢者の引きこもり防止や健康増進、子育て世代が集まる場にもなりますし、あらゆる場面で市内事業者が活躍できる場面も生まれてくるはずです。
道の駅はたくさんの可能性を秘めていますので、それを最大限発揮するのが私たちの使命だと思っています。
小野寺:道の駅の完成がとても楽しみになってきました。市からの発信を見逃さないようにしていきたいと思います。インタビューの後半では、島﨑さんについても伺っていきたいと思います。
(次回につづく→延期に次ぐ延期を乗り越えて。)
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