【クーカイのみぽりんさん】かつての「女性と仕事」。そしてクーカイのマダムに。


(前回の記事はこちら→クーカイのみぽりん「私…待ってます❤©」


――― みぽりんさんのご出身はどちらですか。


みぽりん 生まれは東京で、父の仕事の関係で小学校に入る前に相模原に引っ越しました。 母は教師、父は木型職人という共働きでしたので、家に帰ったら親がいる友達のことが羨ましかったです。


↓小学生時代のみぽりんさん 


――― どんなことが好きな子どもでしたか。 


みぽりん お洋服が好きで、小学校の低学年の頃からバスタオルに輪ゴム入れて縫ってワンピース作って着る、というようなことをしていました。

学生の頃はとにかく恥ずかしがりやで、「お名前は?」って聞かれたら、「いとうです」って名字を言うような子でした。「みんな下の名前で応えられるのってすごいな。私は恥ずかしいな」って思っていました。

今ではみんなに”みぽりん”なんて呼ばせていますけどね(笑)


↓高校生時代のみぽりんさん 


――― 人見知りをする子どもだったのですね。


みぽりん はい。今でも人見知りは変わりませんよ(笑)

高校生卒業後の進路については、今では女性も大学に進学するのが当たり前の時代ですが、私の頃は高卒で就職する人もたくさん居ました。

私は親から「大学行くなら学費は自分で稼ぎなさい」と言われていたので、目的もの無いのに大学行くくらいならさっさと社会人になったほうが良いと考えていました。 

当時からお洋服が好きだったので、何も知らなかった私は単純に「お洋服」から「デパート」を連想して、横浜にある百貨店に入社しました。


――― 百貨店が一番元気だった頃ですね。 


みぽりん そうですね。面接で「エレベーターガールの部門か、紳士の部門かどちらが良いのか」と質問されて、勝手なイメージで「エレベーターガールの世界は絶対怖い」と思い、紳士の部門に配属していただきました(笑)

ただ今となってはですが、エレベーターガールはデパートの花だと思うので、やりたかったなぁと思っています。当時は憧れより不安が勝ってしまったのかも知れないですね。


――― なるほど。 


みぽりん 私はディスプレイを作るのが好きだったので、担当したブランドが自分の趣味じゃない商品でも、 売るために畳み方や見せ方を工夫したらたくさん売れることに喜びを感じていました。

そうしたら紳士フロア全体のディスプレイをするチームに選んでいただいて、例えばバレンタインフェアなら「エスカレーターを上がったすぐのところはこうしましょう」というようなこともやらせてもらえました。


↓百貨店勤務時代のみぽりんさん 


――― 選抜チームに選ばれたのですね。 


みぽりん ディスプレイが作れる機会をもっといただけて嬉しかったです。

与えられた仕事を一生懸命やるのは当たり前のことだと思っていたのですが、あるとき先輩に「”そんなにやられると比べられて迷惑”と思う意見もあるみたいだから足並み揃えよう」という感じのアドバイスをされたときは、「そうか、そういう考え方もあるのか」と思いました。

私は、夢中になって先走る癖があるみたいで、空回りしちゃうもどかしさを感じることもよくありました。


――― その百貨店では18歳から何歳まで働かれていたのでしょうか。 


みぽりん 25歳までです。

その頃、担当売り場のバイヤーがアメリカに買い付けに行くから、「一緒に行こう」って誘っていただいたのですね。私は販売の仕事をする中で、正直あまりパッとしない商品なのに仕入れられてしまうのにはきっと何か理由があるんだろうと思っていて、そういう裏側が見られると思うと嬉しくて嬉しくて、すごく楽しみにしていました。

でも後日そのバイヤーに呼ばれて、「女子社員は役職者じゃないと海外出張は認められてなかった」と言われてキャンセルになってしまいました。 


――― 当時は女性社員と男性社員では扱いが違っていたのですね。


みぽりん はい。今はどうかわかりませんが、当時はそのことがとてもショックというか、一生懸命勉強をして、等級が上がる試験も控えていたのですが、全部が虚しくなってしまって。

ちょうどクーカイがその出来事の2ヶ月前にオープンしていたので、そちらをやりたい気持ちが強くなっていたこともあり、会社を辞めました。


↓25歳にクーカイを選んだみぽりんさん(当時のユニフォームはコックコート)


――― なるほど。では、マスターもみぽりんさんも、いっぺんに安定収入がなくなったということですよね。怖くなかったのでしょうか。


みぽりん 言われてみれば、そうですね。クーカイをやりたい気持ちでいっぱいになっていたのと、家族の応援があったり、マスターも「良いよ」って言ってくれたので、不安などは感じていなかったです。


――― マスターも初めて自分のお店を持ったということは、不安もきっとあったのではと思います。マスター、さすが器が大きいですね。


みぽりん ほんとですね(笑)


(次回につづく→「"みぽりん"はクーカイがあってこそ、ですから。」 ) 


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▼インタビュー・編集 小野寺将人(Facebook / Twitter

2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。







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