茅ヶ崎のまさと

茅ヶ崎のまさとです。

記事一覧(297)

【株式会社コルの福元雅和さん #2】自己満足で終わらせない。社会課題に取り組むときの心構えとは。

(前回の記事はこちら→社会課題へのアプローチ方法は多種多様。多くのパートナー企業と共に解決していく。)■片っ端から全部受けた就職活動佐藤(インタビュアー):福元さんは、学生時代から起業をしようと思っていたのでしょうか? 福元氏:高校までは本気でプロのサッカー選手を目指していましたが、途中で腰を痛めてしまって夢が遠のいてしまったんですよね。私の母が喫茶店を経営してたのですが、私自身も母と同じく事業家気質な気がしていたので、将来は起業したいと思っていました。佐藤:母親譲りなのですね。福元氏:大学を卒業する年に留年をしてしまったのですが、ちょうどその頃に実家の父が倒れて入院したんですね。それで母に「あんたが、就職もしないで心配させるから、お父さんがこうなったのよ」と言われてしまって。佐藤:それはこたえますね。福元氏:実家から帰るとき駅で日経新聞を買ったのですが、その日がたまたま就活解禁日で企業の募集が出ていたんです。それで、最初に開いたページを片っ端から全部受けようと思って応募しまくって(笑)結果、商社に入ることができて、新規事業を3年間やらせてもらいました。■地域プロジェクト100本ノック佐藤:3年間新規事業に携わって、その後どうしたのですか。福元氏:地方企業を応援する会社の経営者に出会う機会があって、活動に共感したのでかばん持ちとして入社しました。この人の下で修行したいと思ったんです。佐藤:気合いが入ってますね。福元氏:ええ、ただこれが大変で、地方企業を応援するプロジェクトを100本くらい実施しました(笑)↓地方企業を応援するプロジェクトで全国を飛び回っていた頃

【元香川小学校校長の國分一哉さん #2】これからの時代は「自分の頭で考える」のが大切になる。ところで先生はそれができているか?

(前回の記事はこちら→通知表をやめた校長先生。“「B」評価の子どもは「自分って凡人じゃん」と思っちゃう。”)■テストの点数だけで成績を付けるなんて、プロの仕事じゃない小野寺(インタビュアー):通知表をなしたら、どうやって評価を付けるのでしょうか。國分氏:そもそも、評価は日々しているものなんですね。「形成的評価」といわれるやり方で、日々の授業で細やかに評価をしています。小野寺:それを日常的に伝えていくのでしょうか。國分氏:はい。直接声がけをしたり、プリントにコメントを入れたり、他にも先生によって様々な方法で行います。通知表がないわけですから、子どもたちにはこれまで以上に日頃から伝えていく必要があるんです。小野寺:そこなんですが、私は正直、本を読んだとき「スキルが足りていない先生は大丈夫なのかな?」と思いました。國分氏:それはもっともなご意見で、この改革によって先生のレベルの差が露骨に出てしまう懸念はありました。ですから、まず先生方が成長していくような意識改革をする必要がありました。小野寺:先生が成長すれば、子どもの成長に直結しそうですね。國分氏:はい。プロの先生としてこれからもやっていくなら、この改革をきっかけに先生として成長する道を選ぶしかありません。小野寺:厳しいですね。國分氏:先生って簡単な職業じゃないんです。子どもの評価の仕方としてテストの点数だけで成績を付けるなんてプロの仕事じゃない。子どもの良さを引き出す評価の仕方を身につけなければ、プロとは言えないじゃないですか。小野寺:先生方は狙い通り成長したと思いますか。國分氏:職員室での会話の質が明らかに変わっていきました。「この授業どうしたら良いかな」とか「こんな授業したら児童からこんな発言が出てきて」のような建設的な会話が増えたんです。小野寺:意識が変わったのですね。國分氏:先生同士はお互いの授業を見れないので、自分の頭で考えて、積極的に高めあう意識がすごく大切。これからの時代は「自分の頭で考える」のが大切ってよく言うじゃないですか。ところで先生はそれができているか?それができる先生にならないといけないと思います。