【マルシェ研究家の渡辺一心さん】茅ヶ崎には理想のマルシェがある。
茅ヶ崎の面白い人にご登場いただく「茅ヶ崎で暮らす人」。今回はマルシェ研究家の渡辺さんにご登場いただきます。マルシェ愛あふれる渡辺さんは、マルシェの研究がしたくて東京農業大学に入り、四年間さまざまなマルシェの研究を重ねてきました。マルシェに魅せられた渡辺さんのお話を、ぜひ最後までお読みください!(全2回)
――― 今日はマルシェのことをいっぱい教えてもらおうと思って楽しみにしていました。
渡辺 こちらこそ、エキウミさんに出るのは夢だったので嬉しいです!
――― いきなりお上手ですね(笑) では、まず「マルシェとはなにか」について、教えていただけますか。
渡辺 はい。マルシェはフランス語で「市場」という意味なんですが、「生産者が消費者に直接販売する場」というのがよくイメージされるところです。
――― 例えば農家さんが野菜を直接販売したりするということですよね。以前エキウミでも「おイシイ農園」の石井さんが茅ヶ崎の「海辺の朝市」で直接販売していることを伺いました。
渡辺 はい、それもマルシェの一つの形ですね。
ただ石井さんのように自分で売ることができる人というのは実際多くなくて、都内のマルシェなんかでは受け売りが8割ぐらいという印象です。
――― マルシェの形も変化してきたということでしょうか。
渡辺 そうですね。マルシェにもいろんな形ができてきていて、「なにが本当のマルシェなのか?」は誰にもわからないというのが実態です。
――― そんな中で、渡辺さんは雄三通りの松尾建設さんが運営されている「茅ヶ崎ストーリーマルシェ」のキッチンコンテナをお手伝いされていますよね。
渡辺 はい。ストーリーマルシェは、ぼくが理想とするマルシェなんです。
その商品は誰が作っているのか?どう作られているのか?といった「ストーリー」を知ることができるマルシェで、その場で食べられるものが多いので会話が生まれやすいんです。
↓過去の茅ヶ崎ストーリーマルシェの告知チラシ
――― 多くのマルシェを見てきた渡辺さんが理想とするマルシェが、この茅ヶ崎にあるんですね。
渡辺 そうなんです。
都内のマルシェがやっていることは大体いつも同じで、目新しいことをしているところって正直ほとんどないんです。
でもストーリーマルシェは毎回工夫をしていて、例えば過去の実績だと、夜のマルシェで「ヨルシェ」と呼んでいるんですけど、BBQをしたり、クラフトビールの飲み比べをしたり、映画の上映会だったり、トークイベントだったり、そういう新しい企画を出して「地域にワクワクをつくる」っていうことをやっきたんですよね。
↓ヨルシェの様子
――― 渡辺さんがストーリーマルシェのキッチンコンテナをお手伝いされるきっかけはなんだったのでしょうか。
渡辺 柴田大輔さんという「コミュニティービルダー」の方に「チガラボ」でお会いして、マルシェ愛について話をしたら、ちょうど今度のストーリーマルシェからキッチンコンテナが採用されるということで、ぼくも手伝わせていただくことになったんです。
↓キッチンコンテナ
――― 柴田さんは「ソトコト」にも大きく取り上げられていた方ですよね。
渡辺 あ、そうです。すごいですよね。
ぼくは柴田さんがやられているコミュニティービルダーの見習いとして、いろいろ関わらせていただいているんです。
――― それは貴重な経験ですね。
渡辺 おかげで松尾建設の青木さんともご一緒させていただく時間が増えて、それもすごく勉強になっています。
ストーリーマルシェは青木さんが実際に食べたり飲んだりして美味しいと思ったものだけを出しているので、間違いがないんです。
例えば茅ヶ崎でも有名なRicoritaさんやMomoSweetsさんとか、静岡のマルヒデ岩崎製茶さんとかがよく出されています。
ぜひ皆さんにも一度来て楽しんで欲しいですね。
↓左から、渡辺さん、チガラボの清水さん、松尾建設の青木さん、コミュニティービルダーの柴田さん photo by 米山凱一郎さん
▼インタビュー・編集 小野寺将人(Blog / Facebook / Twitter)
2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。東海岸商店会の公式サイトの運営や、ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。
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