【防災士の古島真子さん #2】10人10色、100人100色の個性があるように、防災も「カラフル」であるべき

(前回の記事はこちら → 防災をHAPPYに伝える!防災意識を変えてくれた陸前高田市での出会い。


■どうしたら防災意識が高まるのか?


佐藤(インタビュアー):現地の方々との交流の中で防災意識が高まったんですね。


古島氏 はい。「被災地へこんなに通っているのに、私は防災のために何もしていないな」と気づきました。防災って言われた時は意識しても、すぐに忘れちゃうじゃないですか。まずは「どうしたら自分の防災意識が高まるのだろう?」と考えたんです。


佐藤:古島さんは何から始めましたか?


古島氏:「まずは強制的に勉強する環境を作ろう!」と「防災士」の勉強を始めました。


↓防災士の認証状

佐藤:素晴らしい行動力!


古島氏:はい、思い立ったらすぐに行動するんで!(笑)取得してみて、この資格はもっているだけでは何の意味もない。人に伝えることで意味をもつ資格だと気づきました。


■防災士の活かし方


佐藤:防災士の資格を、人に伝えることで活かそうと思ったのですね。


古島氏:早速、私は当時入っていたサステナブル系のオンラインサロンで、プロフィールに「防災士」と書いたんですよ。そうしたら、「防災の話を聞きたいです」と言ってくれるメンバーがいて。なのでサロン内の5~6名にセミナーを開催してみました。


↓防災セミナーを開催

佐藤:反応はどうでした?


古島氏:普通に「防災はこうですよ」と話すのではなく、楽しみながら防災を学べるように意識したらすごく好評だったんです。ただ一方で、防災の知識はあっても、自分は被災した経験がないことから、説得力が弱いとも思っていました。


↓3月11日にウィッシュボーンにて「東北酒場〜陸前高田編〜」を開催

■防災も「カラフル」であるべき


古島氏:そこで避難生活を体験してみようと、同じ想いを持つ友人と一緒に、防災リュックだけでお寺に二泊三日してみました。


東海新報に取材された体験の様子

佐藤:体験してどう感じましたか?


古島氏:防災備蓄品を実際に使ってみることがいかに大事か実感しました。防災グッズを備える時点で、それぞれが必要なものを考えて揃える必要があるんです。

年齢も性別も家族構成も住んでいる地域もまるで違うので、1人として同じ人はいませんよね。10人10色、100人100色の個性があるのと同じように、防災も「カラフル」であるべきだと考えています 。


佐藤:なるほど、確かにそうですよね。


古島氏:こういう大切なことでも、まじめに堅苦しく伝えると引いてしまう人もいます。なので、明るく楽しくをコンセプトでやっています。以前、セミナーに参加してくれた友人に「ただ、楽しい時間を2時間過ごしていたのに、防災の知識が入った」と言われたのは、嬉しかったです。


佐藤:「楽しみながら知識をつける」大事ですね。今後の展望はありますか?


古島氏:今月の 6月7日に、オンラインコミュニティー「防災愛❤︎倶楽部」を設立しました。一人で防災を意識し続けるのって難しいので、参加者同士が「こんな防災の取り組みをしたよ」とか「災害時を想定してポリ袋クッキングしたよ」と報告しあうような、防災が大好きなオタクのクラブのような楽しい場を作りたいです(笑)


佐藤:素晴らしい活動です!自分も防災活動したいと思いました。インタビューは以上です、ありがとうございました。


(おしまい)



▼インタビュー・編集 佐藤真司(Facebook

1975年2月28日、神奈川県横浜市生まれ。小学校から高校まで野球、大学ではアメリカンフットボールの体育会系!生まれも育ちも横浜であったが、東日本大震災を機に宮城県石巻市に移住し、4年間復興支援を行う。はじめての地方暮らしを経験し、人の温かさ、繋がりを経験し、いまは茅ヶ崎を終の棲家として、心豊かな生活をしている。


▼編集 はつこ(TwitternoteInstagram

1995年生まれ。茅ヶ崎出身のフリーライター。大学卒業後、EC事業者に入社。2018年にフリーランスへ転身。主に商品やサービスの紹介記事を執筆。noteにてコラム、エッセイ、小説を更新。38℃を文章の設定温度とし、熱すぎず、半身浴のようにじんわりあたたまる伝え方を研究中。


▼編集 小野寺将人(Facebook / Twitter

2015年に茅ヶ崎に移住し、2017年に「エキウミ」を立ち上げる。地域密着店のネット活用をお手伝いする株式会社KYOEI(キョウエイ)の代表。

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